【新型コロナ】生活困窮の療養者に食料 神奈川県、自主療養も対象 18日から受け付け

神奈川県庁

 新型コロナウイルス感染症を巡り、神奈川県は17日、自宅で療養している感染者で、経済的な事情を抱える人に対して食料や日用品を提供すると発表した。医師の診断を受けずに療養する「自主療養者」も対象に含める。18日から申し込みを受け付ける。

 提供するのは常温保存が可能な8日分のレトルト食品や栄養補助食品などのほか、トイレットペーパーとティッシュペーパー。申し込みを受けてから、2~3日程度で療養者に届けられるようにする。

 県は感染者の急増を受け、1月末から自宅療養者への食料の配送サービスを重症化リスクを考慮した一部の療養者に限定していた。また、自主療養者は県の食料の配送サービスの対象外だった。生活困窮者が感染した場合の療養支援を求める声があり、提供の再開を決めた。

 希望者は県の療養サポート窓口に電話で申し込んでもらう。収入の要件などはない。

 財源は国の交付金を活用。感染症法に基づく感染者に含まれない自主療養者は、交付金を使った支援の対象外のため、自主療養者が申し込んだ場合は県庁の医師が発生届を提出し、法に基づく感染者として扱うという。

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