任期満了(12月24日)に伴う神奈川県逗子市長選を巡り、元衆議院議員で元職の長島一由氏(55)が17日、無所属で立候補することを正式に表明した。同市長選での出馬表明は長島氏が初めて。
鎌倉市内で会見した長島氏は「市長時代に自治体経営の指標を全国1位にしたが、現在、人件費比率や1人当たりの公共事業費は最下位だ」と現市政を批判。「自治体経営の失敗で市民がきちんとしたサービスを受けられていない。一納税者として許せない」などと出馬理由を説明した。
市の正規職員を削減し、任期付き職員を増やすことで15年間で100億円の財源を生み出すと主張。公約に小中学校給食の無償化や津波対策などを掲げた。
また、長島氏は市長選に先立ち同市議選(3月20日告示、27日投開票)に出馬することも明らかにした。
長島氏は川崎市出身で、東京大院修了。民放記者・ディレクター、鎌倉市議を経て1998年から逗子市長を3期。2009年の衆院選神奈川4区で初当選し、衆院議員を1期務めた。
現職の桐ケ谷覚市長(72)は現時点で態度を明らかにしていない。