産業能率大学スポーツマネジメント研究所 ウィンタースポーツの経験と興味に関する調査

競技経験率1位「スケート」、やってみたい競技1位「カーリング」、仮想体験したい1位「スキージャンプ」

産業能率大学スポーツマネジメント研究所(所長:情報マネジメント学部教授 中川直樹)は、2022北京五輪に関連した経験や興味、VRやゲームで仮想体験したい競技を尋ねる調査を実施しました。調査は1月26日(水)から28日(金)までの3日間、インターネット調査会社を通じて実施し、20代から60代までの合計10,000名から回答を得ました。
なお、2022北京五輪閉幕後には同様の調査と競技・選手の視聴・活躍満足度に関する調査を合わせて行い、競技の視聴や代表選手の活躍が、人々のウィンタースポーツの興味・関心にどのような影響を与えたのかを分析予定です。

<注目の調査結果>
・ 「スノーボード」の経験率で「東京都」が長野県に次ぐ2位となり、北海道・東北6県・新潟県を上回った
・ 「スケート」の経験率は過去に冬季五輪を開催したことのある「北海道」と「長野県」がトップ2
・ 「カーリング」の経験率はわずか1.6%だが、やってみたい競技・遊びでは1位
・ やってみたい競技・遊びの比率で、「沖縄県」が3競技(スノーボード・アイスホッケー・スキージャンプ)で1位
・ 仮想体験したい競技では、1位「スキージャンプ」・2位「スノーボード」に続き、「ボブスレー」が3位に入った

競技・遊び経験率
冬季五輪に関連した経験や興味として、「やったことがある」競技や遊びをすべて選んでもらった

1位 スケート 51.2%
2位 雪そり 34.6%
3位 スノーボード 26.0%
4位 アルペンスキー 8.1%
5位 クロスカントリースキー 4.0%

やってみたい競技・遊び
冬季五輪に関連した経験や興味として、「やったことはないがやってみたい」競技や遊びをすべて選んでもらった
1位 カーリング 35.5%
2位 雪そり 19.1%
3位 スノーボード 17.2%
4位 アイスホッケー 14.9%
5位 クロスカントリースキー 11.9%
5位 フリースタイルスキー 11.9%

仮想体験したい競技
2022北京五輪15競技のうち、VRやゲームで仮想体験したい競技をすべて選んでもらった
1位 スキージャンプ 30.8%
2位 スノーボード 20.9%
3位 ボブスレー 18.9%
4位 フィギュアスケート 14.4%
5位 スピードスケート 14.2%

各ランキングの詳細(性別・年代別・都道府県別)は以下からご覧いただけます。
URL: https://www.sanno.ac.jp/news/pressrelease/20220217_01.html

【調査結果詳細】

競技・遊び経験率
冬季五輪に関連した経験や興味として、「やったことがある」競技や遊びをすべて選んでもらった

<結果概要>
・ 全体では1位「スケート」、2位「雪そり」、3位「スノーボード」
・ 「スケート」の経験率は全都道府県で30%を超える
・ 30代以上の1位は「スケート」だが、20代男性では「スノーボード」が1位
・ 「アルペンスキー」は年配層、特に男性の経験率が高く、「スノーボード」は若年層の経験率が高い
・ 都道府県別集計において、「スケート」は五輪開催経験のある北海道と長野県がトップ2
・ 東京都は「スノーボード」経験率で47都道府県中第2位

「雪そり」「アルペンスキー」は豪雪地帯ほど経験率が高いのに対し、「スノーボード」「スケート」は豪雪地帯外も経験率上位に含まれることから、雪の少ない地域の人々も経験するレジャースポーツとして捉えられる。

<全体 N=10,000>
1位 スケート 51.2%
2位 雪そり 34.6%
3位 スノーボード 26.0%
4位 アルペンスキー 8.1%
5位 クロスカントリースキー 4.0%
6位 フリースタイルスキー 3.3%
7位 アイスホッケー 2.1%
8位 カーリング 1.6%
9位 スキージャンプ 0.9%

<男性回答者 N=5,028>
1位 スケート 49.4%
2位 雪そり 34.3%
3位 スノーボード 28.6%
4位 アルペンスキー 10.9%
5位 クロスカントリースキー 5.2%
6位 フリースタイルスキー 3.9%
7位 アイスホッケー 2.7%
8位 カーリング 2.1%
9位 スキージャンプ 1.4%

<女性回答者 N=4,972>
1位 スケート 53.1%
2位 雪そり 34.9%
3位 スノーボード 23.3%
4位 アルペンスキー 5.3%
5位 クロスカントリースキー 2.8%
6位 フリースタイルスキー 2.7%
7位 アイスホッケー 1.4%
8位 カーリング 1.2%
9位 スキージャンプ 0.4%

やってみたい競技・遊び
冬季五輪に関連した経験や興味として、「やったことはないがやってみたい」競技や遊びをすべて選んでもらった

<結果概要>
・ 全体では1位「カーリング」、2位「雪そり」、3位「スノーボード」
・ 男性2位は、20~40代が「アイスホッケー」、50、60代が「スノーボード」
・ 女性2位は、20代が「スノーボード」、30~60代が「雪そり」
・ 「やったことがないがやってみたい」率は全競技・遊びを通じて高く、若い世代ほどその傾向が強い
・ 雪が降らない地域ほど興味の高さがみられ、特に「雪そり」は西日本の太平洋沿岸エリアが上位を占める
・ 沖縄県は、上位種目のうち「スノーボード」「アイスホッケー」で1位、「雪そり」で2位

経験率で2位・3位だった「雪そり」と「スノーボード」はやってみたい競技・遊びでもトップ3入り。「カーリング」は経験率ではわずか1.6%であったが、属性問わず1位である。体力に関係なく挑戦できそうな競技特性、和気あいあいとしたイメージ、ストーンやブラシといった特殊な道具の魅力など様々な要因が考えられる。

<全体 N=10,000>
1位 カーリング 35.5%
2位 雪そり 19.1%
3位 スノーボード 17.2%
4位 アイスホッケー 14.9%
5位 クロスカントリースキー 11.9%
5位 フリースタイルスキー 11.9%
7位 アルペンスキー 11.6%
8位 スキージャンプ 11.3%
9位 スケート 10.9%

<男性回答者 N=5,028>
1位 カーリング 39.1%
2位 アイスホッケー 18.7%
3位 スノーボード 18.0%
4位 雪そり 17.8%
5位 クロスカントリースキー 14.9%
6位 アルペンスキー 14.7%
7位 フリースタイルスキー 14.6%
8位 スキージャンプ 13.5%
9位 スケート 10.9%

<女性回答者 N=4,972>
1位 カーリング 31.8%
2位 雪そり 20.4%
3位 スノーボード 16.4%
4位 アイスホッケー 11.1%
5位 スケート 11.0%
6位 スキージャンプ 9.1%
6位 フリースタイルスキー 9.1%
8位 クロスカントリースキー 8.7%
9位 アルペンスキー 8.5%

仮想体験したい競技
2022北京五輪15競技の中でVRやゲームで仮想体験したい競技をすべて選んでもらった

<結果概要>
・ 全体では1位「スキージャンプ」、2位「スノーボード」、3位「ボブスレー」
・ 全体3位の「ボブスレー」は男性2位をはじめ、男女全世代で上位にランクイン
・ 「フィギュアスケート」は性差が顕著。どの年代も男性では下位だが、女性では上位
・ 2位は若年層「スノーボード」、男性年配層「ボブスレー」、女性年配層「フィギュアスケート」
・ 仮想体験の場合、実体験ほどの明確な地域性は見られず、上位の県は多地方に渡る

仮想体験への興味に関しては「スキージャンプ」が全属性で1位。また「ボブスレー」の意外な人気が明らかとなった。同じ“そり競技”であるリュージュおよびスケルトンとの違いでは、形状がジェットコースターに類似することや、4人制がありチームワークが求められる点などが仮説として挙げられる。

<全体 N=10,000>
1位 スキージャンプ 30.8%
2位 スノーボード 20.9%
3位 ボブスレー 18.9%
4位 フィギュアスケート 14.4%
5位 スピードスケート 14.2%
6位 カーリング 13.4%
7位 リュージュ 10.2%
8位 アイスホッケー 9.1%
9位 アルペンスキー 8.6%
10位 スケルトン 7.9%

<男性回答者 N=5,028>
1位 スキージャンプ 31.9%
2位 ボブスレー 20.3%
3位 スノーボード 19.1%
4位 スピードスケート 14.1%
5位 カーリング 13.2%
6位 リュージュ 11.5%
7位 アイスホッケー 10.7%
8位 アルペンスキー 10.5%
9位 スケルトン 10.0%
10位 フィギュアスケート 8.2%

<女性回答者 N=4,972>
1位 スキージャンプ 29.6%
2位 スノーボード 22.7%
3位 フィギュアスケート 20.7%
4位 ボブスレー 17.4%
5位 スピードスケート 14.3%
6位 カーリング 13.5%
7位 リュージュ 8.8%
8位 アイスホッケー 7.5%
9位 アルペンスキー 6.7%
10位 スケルトン 5.8%

【調査概要】
調査時期:2022年1月26日(水)~28 日(金)の3日間
調査方法:インターネットリサーチ
調査対象:全国 20~69 歳対象 10,000人
※サンプル割付は、総務省統計局の都道府県別・性別・世代別の最新推計構成比に基づく。(2021 年 12 月 20 日公開、2020 年 10 月 1 日現在人口推計)
調査担当:小野田哲弥研究員(情報マネジメント学部 教授)

【産業能率大学】
■ホームページ: https://www.sanno.ac.jp/

【産業能率大学スポーツマネジメント研究所】
■ホームページ: https://www.sanno.ac.jp/undergraduate/sportsmanagementlab/index.html

■プレスリリースはこちら: https://www.sanno.ac.jp/news/pressrelease/20220217_01.html