海自新編部隊配備 要望へ 政府や長崎県に、佐世保市が方針

 長崎県佐世保市は2022年度の基地や安全保障に関する政府や県への重点要望事項として、新編が計画されている海上自衛隊の「護衛艦・掃海艦艇部隊」の佐世保への配備などを求める方針を固めた。市議会に報告した上で意見を募るなどして、決定する。
 「護衛艦・掃海艦艇部隊」は政府が2018年12月に策定した、おおむね10年程度の期間を念頭に置いた「防衛計画の大綱」に明記されている。常時継続的な監視や対機雷戦の遂行による周辺海域の防衛などが目的。海自によると編成など詳細は整備中だという。同市は基地政策を巡り、防衛政策に積極的に協力し経済・雇用面での効果を拡大していく新たな方針を固めており、それを踏まえた形。
 基地関係ではそのほか「米海軍の原子力艦の寄港を巡る諸問題」も掲げ、同市が毎年実施している防災訓練への米軍の参加などを求める。これまでも要望してきたが、重点要望事項には盛り込んでいなかった。


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