J1横浜M、横須賀でサッカー教室展開 企業版ふるさと納税活用

F・マリノススポーツクラブのコーチが指導したサッカー教室=横須賀市立根岸小

 企業版ふるさと納税制度を活用したF・マリノススポーツクラブ(横浜市港北区)のスポーツ教室が、横須賀市内の市立小学校で1月から始まった。寄付金を財源にボールなども寄贈し、スポーツに親しむ環境の充実を図る。

 英会話教室などを全国展開するECC(大阪市)が同制度を活用して横須賀市に600万円を寄付し、同市をホームタウンとするサッカーJ1の横浜F・マリノスの育成普及などを担う同クラブが3月末までに市内10校で教室を展開する。

 17日には根岸小(同市大津町)の6年生約80人が、同クラブコーチによる教室に参加。ドリブルやシュートなどサッカーの基本を学んだ。同校にはサッカーボール10個も寄贈された。

 参加した男子児童(12)は「サッカーチームに入っているが、普段やらない練習もできて良かった」。女子児童らも「楽しく体を動かすことができた」と話していた。

 同制度は企業側には税負担軽減やイメージアップ、自治体側にも税外収入や民間との連携推進などのメリットがあり、視察した上地克明市長は「民の力を借りて、スポーツの喜びを感じられる環境づくりに生かしたい」と話していた。

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