歌舞伎界のブルーマン松本幸四郎登壇！「ブルーマングループワールドツアー IN JAPAN」制作発表会見レポ

2022年4月、「ブルーマングループワールドツアーIN JAPAN」が開幕する。
2月16日、松本幸四郎が登壇、ブルーマングループは海外中継で参加し、制作発表会が催された。

BLUE MAN GROUPは1991年、ニューヨークで結成。私たちが「Blue Men」と呼ぶ謎めいたキャラクターを創造。肌を青く塗った常に3人組の「Blue Men」は、アート、音楽、コメディ、最新技術をミックスし、人と人とのつながりを崇高に祝福するパフォーマンスで、世界中で5,000万人以上の人々を魅了、日本でも2007年から4年間のロングラン、2019年のワールドツアーでは約100万人動員。生誕30年記念の今年、ワールドツアーが日本からスタート。4〜5月に仙台、東京、名古屋、大阪、福岡を巡る。

公演に先駆けて、アメリカ・ブルーマングループと中継を結び、都内で制作発表記者会見が行われた。
会見には、ブルーマングループ公認！ “歌舞伎界のブルーマン” として、歌舞伎俳優の松本幸四郎が登壇。そして、ブルーマングループよりミュージックディレクター・THEMUSICIAN・パフォーマーの3名（海外中継）。
また、さらに新しくなったブルーマンの最新映像が世界初公開された。

会見スタート前に、ブルーマングループの映像がスクリーンに写し出され、会場の空気が暖まり、松本幸四郎が登場。
初めてブルーマンを観劇したのは2011年だそう。「あの衝撃的な時間が、ついこの前のよう。興奮しましたし、素直に楽しい気持ちになれた瞬間でした。子どもの頃に遊んでたことだったり、こんなことやってみたい、でもやったら怒られちゃうなということを見せてもらいました。『そうなんだよね』という懐かしさ、喜び…できればブルーマンになってみたいと（笑）」
4月から待望のワールドツアー、しかも日本が出発点となる。

４名が揃った挨拶後、世界初公開のドレスリハーサル映像が披露された。

B バーデン（音楽ディレクター）「日本はブルーマンの歴史の中、心の中に大きく残っている。2007年、六本木で6年間の長期公演で、日本の多くの友人も持てた。歌舞伎、鼓童とコラボできた。特に鼓童は我々に大きな影響を与えて下さったグループです。六本木大成功できた。2019年の来日公演では70000人動員できました。22年、再び、日本に戻ってこれるのを楽しみにしています。日本の後は、韓国、インド、中近東、ヨーロッパを廻ります」

マッケンナ（ミュージシャン）「このワールドツアーにだけ登場する新キャラクターが登場します。マルチ奏者の役です。ブルーマンの上部に立ってブルーマンと観客とインタラクティブなやりとりを。以前は後方にいましたが、今回はショーの一部となります」

パトリック（パフォーマー）「歌舞伎は本当に素晴らしい重要な芸術。ブルーマンと同じ親しみを感じます。日本でたくさん歌舞伎に触れたいと思っています」

幸四郎は「歌舞伎は最初はどれだけ人を驚かせるか、楽しませるか、だった。感動していただくことを目標にしているので、生きた演劇、パフォーマンス、すごく共通しています。傾く（かぶく）、パンクのような、同じスピリッツ、信念のある”ワル”って言うんでしょうか。ブルーマンも近い存在ですね」と語る。また幸四郎からブルーマンの面々に質問。世界中で公演を行なっているブルーマン、「その土地によって反応の変化は？」これは我々も知りたいポイント。これに対してパトリックは「場所、時間、日によって反応は変わります。”対話”で変わります。毎回違う体験ができます」とコメント。これには幸四郎も感心。さらに「ブルーマンを演じているときはどんな気持ち？」と質問。再びパトリックが回答「ブルーマンにはきちんとしたキャラクターがありますが、実際に舞台に上がると何も考えずにブルーマンになっています。非言語、文化の壁はあってもクリアーに伝わります」このやりとりでMCより幸四郎に「いつかパトリックさんも歌舞伎、そして幸四郎さんはブルーマン、やる？」の問いかけに幸四郎は「面白いと思います（笑）。ブルーマンになれる手がかりが得られたと思っています」と言い、パトリックも「私も（歌舞伎）やりたい」と返した。

幸四郎より、ブルーマンのここを観てほしいポイントを。「歌舞伎は400年以上前に作られたエンターテインメント、芸術、文化です。昔の人が『こういうものを創りました』という紹介よりも、歌舞伎を観て感動していただくことを目指しています。今の観客に喜んでいただくエンターテイメントとして存在しています。これをブルーマンに置き換えることができます。『ブルーマン』というブランドがある。存在し続けている、対話により新たに生まれる、毎日進化しているエンターテインメントです。歌舞伎と同じ精神を持ったブルーマン、歌舞伎ファンにもぜひ、観てほしいです」とアピールした。