大聖堂の絵画にコロナ予防のマスク姿の地元の神父と依頼人が描かれ削除へ

イタリアの大聖堂に飾られた絵画に地元の牧師と依頼主が描かれていたことから、展示を取りやめる事態が発生した。

同国北東部エミリア=ロマーナ州モデナ県にある街カソーナの大聖堂へ贈られたその絵画は一見、聖サビヌスと聖ベネディクトの出会いを描いた神聖な絵画に見える。だがその群衆の中には、地元のフェリス・バッコ神父と1万7000ポンド(約270万円)で絵画を依頼したカソーナ考古学財団のセルゴ・フォンタナ氏が、コロナ予防のマスク姿で描かれている。この騒動後、ネット上で自分が追加したいイメージを同作品に追加する遊びがスタートしている。

製作者のアーティスト、ジュセッペ・アントニオ・ロムシオさんは自身の解釈の自律性を主張、その完成品は聖人の献身の物語を伝える必要性に動かされた自由な芸術的解釈だとした。

更にロムシオさんは2人の権威ある代表者を入れたかったと明かし、本人らからは入れないで欲しいと言われるも、マスクで正体を曖昧にしつつ追加したそうだ。

今回ロムシオさんは再び一般公開する前に自身の作品を修正することに同意している。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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