〈2022北京五輪〉男子スキークロス 古野(関根学園出身)4年後へ奮起 初出場も無念の転倒

 北京冬季オリンピックのフリースタイルスキー・男子スキークロスが18日、張家口市の雲頂スノーパークで行われ、初出場の古野慧(さとし)選手(22、USEN―NEXTグループSC、上越教育大附属中―関根学園高出、慶應義塾大4年、長岡市出身)はトーナメント1回戦で敗れた。

スキークロス男子予選、ゴール前のジャンプ台を越える古野選手(写真:長田洋平/アフロスポーツ)

 1人で滑ってタイムを競い、トーナメント戦の組み合わせを決めるシード決定戦(予選)は出場32人のうち31番スタート。スタートセクションを抜け、大きなカーブや起伏のあるウエーブ、ジャンプなどをクリアし、全長1240メートルのコースを1分13秒46で滑り抜け、22位となった。

 32人のトーナメント戦は一組4人で滑走し、上位2人までが次に進める。第6組に登場した古野選手は、得意とするスタートセクションの凹凸部分で転倒。大きく遅れ、同組4位でゴールした。

 オリンピックでは2010年のバンクーバー大会(カナダ)から採用された種目。日本人男子の出場は同大会以来12年ぶり。もう1人の男子代表、胎内市出身の須貝龍(りょう)選手(30、チームクレブ)も1回戦5組、写真判定の末に3位で敗れた。

 レース後、テレビ中継のインタビューで古野選手は「自分でもどうなったか分からない。隣の選手とスキー板が当たったか、(雪面に)引っ掛かったか、何もできずに終わってしまった。スタートは自信があったので、スタートで出て、いい展開に持っていきたかった」と無念さを表し、「自分としては4年後のオリンピックでメダルを取ることが大きな目標。4年後に向け、いい経験にしていきたい」と気持ちを奮い立たせていた。

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