山田涼介主演『大怪獣のあとしまつ』作品誕生秘話が明らかに! “巨大怪獣の死んだ後の世界”というアイデアが生まれたのは、なんと三木聡監督の思いつき!?

『大怪獣のあとしまつ』メイキング写真 (左から)オダギリジョー、三木聡監督©2022「大怪獣のあとしまつ」製作委員会

「誰もが知る “巨大怪獣”の、誰も知らない“死んだ後”の物語」を史上初めて描いた、映画『大怪獣のあとしまつ』が、2022年2月4日(金)に全国公開となり、話題沸騰中だ。主演にはHey! Say! JUMPの山田涼介、ヒロインに土屋太鳳を迎え、さらに監督・脚本をドラマ「時効警察」シリーズ(2006年~2019年)などで知られる三木聡が務める。今まで誰も見たことのない“空想特撮エンターテイメント”にふさわしい最強タッグが実現した。この度は本作の脚本、そしてメガホンをとった三木監督が作品誕生・制作秘話を明かす!

『大怪獣のあとしまつ』©2022「大怪獣のあとしまつ」製作委員会

怪獣の死体、どう処理する?『大怪獣のあとしまつ』はあらゆる意味で規格外! 絶対に無視できない「問題作」だ!!

かつてないスケールとなる本作の監督・脚本を務める三木聡監督は「タモリ倶楽部」「トリビアの泉」など人気作品の放送作家だけでなく、大竹まこときたろう斉木しげるのコントユニットであるシティーボーイズのライブ舞台演出等も手がけた経歴の持ち主。そして『イン・ザ・プール』(2005年)や『亀は意外と速く泳ぐ』(2005年)で映画監督としてもキャリアを広げ、本作でブルースこと青島涼役を演じたオダギリジョー主演の連続ドラマ「時効警察」シリーズは深夜帯の放送ながら最高視聴率12.1%を記録する等根強い人気を誇る大ヒットドラマとなった。そんな監督が松竹と東映が創立以来初めてタッグを組み共同幹事・配給作品となる本作で、日本映画史に残る大型企画に挑んだ!

『大怪獣のあとしまつ』©2022「大怪獣のあとしまつ」製作委員会

今まで描かれてこなかった“巨大怪獣の死んだ後の世界”というアイデアが生まれたのは、なんと監督の思いつき!大もとの構想の話は、2006年に出版されたある本の中のインタビューで「次回作としてガメラの死体を片付ける映画の話をしたのが、最初ですかね」と誕生秘話を明かす。少年時代にゴジラやウルトラマン等を身近に見て育った怪獣世代だった監督は【機会があれば怪獣映画に挑戦したい】という思いを持っており、2014年に三木作品のファンであった東映・須藤泰司プロデューサーとの会話をきっかけに本作の大型企画が始動した。

実は初期段階の脚本では多くの登場人物を点描した群像劇だったが、「プロデューサーから、あとしまつを背負わされる責任者を置き、その人物を軸にしたらどうかという話が出ました」と脚本制作過程のエピソードを告白。特務隊の帯刀アラタを中心にした物語となった。また本作には監督の“作風”が端々にしっかりと散りばめられている!三木作品には独特の世界観でコミカルな描写演出もあるが、そのストーリーの背景にはその時代の社会問題や考えさせられるテーマなど日常生活を切り取り、登場人物を丁寧に描いている。

『大怪獣のあとしまつ』メイキング写真 三木聡監督©2022「大怪獣のあとしまつ」製作委員会

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本作の脚本にも原発事故や新型コロナウイルスなど実際に日本が直面した惨事を彷彿させる描写がある。「どうしようもないものを突き付けられたとき、人は混乱し右往左往してしまう。その次に問題になるのが、どう処理するか。現実の世界で『それはないだろう』というグダグダが映画を超えていくのを僕らはリアルに見てきたわけで、その気運みたいなものは脚本にも投影しました。もともと僕の映画は時代の気運を反映している部分がありますから」。コロナ禍で撮影中断というアクシデントに見舞われた本作。「撮影中にはコロナ対策に追われ、二度の緊急事態宣言も発令されたけれども往々にして、新しいものは制約から生まれる。今回も新しい映画が生まれているのではないか。」監督の熱い思いが込められ、監督の世界観と日本を代表する豪華キャスト&製作陣が集結した“誰も見たことがない空想特撮エンターテイメント”をぜひ劇場でチェックしよう!

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