毎週１組のアーティストを迎え、彼らの中に今も血液として脈々と流れる思い入れのある音楽や、背中を追い続けるアーティストにまつわるトークを交えつつ、ライヴ映像で紐解く新感覚の音楽番組「MUSIC BLOOD」。ゲストはmiletさんでした。今回も千葉さんが不在ということで今回は急きょ、東京スカパラダイスオーケストラの谷中敦さんが、代打MCとして初参戦！ ライヴでは新曲『One Reason』と、miletさんが大好きな、くるりさんの楽曲『Baby I Love You』を披露。オンエアに入りきらなかったシーンも含めて、収録の裏側の一部をリポートします。
今回のゲストはmilet。デビューからわずか１年でNHK紅白歌合戦に出場し、翌年には東京オリンピック閉会式の舞台に。ハスキーかつ独特な歌声にONE OK ROCKのTORUは「唯一無二の存在」と評し、サザンオールスターズの桑田佳祐も「こんな才能ある人がそばにいたら嫉妬に狂いますね」と大絶賛。まさに令和の音楽業界に、こつ然と現れた新星。
収録冒頭、緊急出演となった谷中さんを見るにつけ「何でオファーを受けてくれたんですか！ めちゃくちゃ嬉しいんですけど（笑）！」と驚きと喜びを同時に爆発させる田中さん。これに対し谷中さんは「圭さんと千葉さんのためなら（笑）！」と、嬉しい言葉をかけてくれます。そして今回のゲストさんが谷中さんと普段から親交のある人ということに触れ「むちゃくちゃ良い人。今日は話を色々聞きたいです」と、熱い意気込みを語る谷中さん。今回もスタートです！
miletさんを迎えてのトーク。miletさんにとって谷中さんは事務所の大先輩。「東京オリンピックの閉会式の時はものすごく緊張していたのですが、谷中さんを筆頭に、ステージでは東京スカパラダイスオーケストラさんが一緒にいていただき、本当に助かりました」と、miletさんは当時を振り返ります。谷中さんは、日本語とフランス語をミックスしてパフォーマンスをしたことに触れ、「あれはmiletちゃんだからこそできたこと。すごいよ」と、大絶賛。続けて「歌がきれいなことはもちろんだけど、特に低音部の美しさにはやられました。情感をのせて歌う独特の表現にはいつも驚かされます」と語ります。これに対しmiletさんは「人の耳に残る歌声じゃないと、シンガーとしてやっていけないと思い、昔から自分の声を研究しながら歌ってきました」と、声質の秘密を明かしてくれました。
その流れで、トークはmiletさんがこれまで聴いてきた音楽遍歴の話に。「Salyuさんや財津和夫さんが好きでよく聴いていました。でも大好きだったからこそ、歌い方や声の特徴をまねないようにしました」とmiletさん。
そんなmiletさんの愛してやまないアーティストはくるり。大好きすぎるミュージシャンの話ということで、テンションも上がります。
「とにかく大好きなのです。どうしてもくるりさんの夢が見たくて、ファンになって最初の頃は、寝る時は枕の下にくるりさんのバンドスコア（楽譜）を敷いて眠っていました。昔はよく夢を見ましたが、最近はそうでもないです。ただ敷いて寝ると安心しているのか良く眠れるので、未だに実践しています。昨年のフジロックで初めてお会いしたのですが、その時にお話しもさせていただき、嬉しすぎて言葉にならなかったです」
それを聞いたMC二人は「そこまではなかなかできない。愛が深い！」と感嘆の声を上げつつ、ファンになった経緯を改めて訊ねます。
「くるりのことが大好きな親友がいまして、その友達はすごくいい人なので、そんないい人の人生に影響を与えているアーティストって、どんな音楽を作るのかなと気になり始めたのが最初です。ある日、その友人からライヴに誘われて曲を聴いたらハマってしまいました。その中でも特に強烈だったのが『温泉』という曲です。日本的なサウンドが耳に残るんです」
さらにmiletさんの”くるり愛”を物語る、過去のエピソードを披露してくれました。「ファンになってから毎年、くるりが主催している京都音博（京都音楽博覧会）という音楽フェスに行っているのですが、必ず前乗りして、ライブのリハーサルをチェックするんです。外で聴いていると音が漏れてくるので『あ、あの曲だ！』とか言いながら、友達と一緒に楽しんでいます。ただあまり聴き込んでしまうと次の日の本番が楽しめなくなるから、泣く泣く切り上げたりして（笑）」。
くるりの楽曲に出会ったことで、自身の曲作りにも大きな影響を与えたそう。ここでは神妙な面持ちで語ります。
「岸田さんが創る幅広い世界観と繊細な言葉遣いに刺激を受けました。自分が幼い頃よりクラシックを好んで聴いていたせいか、それまでは無意識に、言葉よりもメロディに重きを置いていたところがありましたが、岸田さんの嘘偽りのない言葉が刺さり、ちゃんと人に伝わって意味のある歌詞を書こうと思うようになりました」
そんなmiletさんが特に好きだというくるりの楽曲は『Baby I Love You』、『のぞみ１号』、『その線は水平線』の３曲。それぞれの曲への想いを語ってもらいました。
「『Baby I Love You』は、デビュー前に代々木公園で弾き語りをしていた思い出の曲です。自分のことがあまり好きではなかったのですが、この曲が好きになってからは、自分のことが好きになりました」。『のぞみ１号』は、全ての言葉に無駄がないんです。”教え”のような歌詞で、聴くともう少し頑張ろうって思わせてくれる曲です。そして『その線は水平線』には、何度も背中を押してもらいました。『岸田さんが背中を押してくれている！』と思うと、より一層頑張れました（笑）」
そんなmiletさんにとってのBLOOD SONGは先ほども少し出た『Baby I Love You』。想いを語ります。
「私のアーティスト人生の原点ともいえる楽曲です。今まで畏れ多くて歌ってこなかったのですが、今回初めてテレビで歌わせていただきます。かなり緊張していますが、デビュー前のことを思い浮かべながら一生懸命歌わせていただきます」
そして話題は新曲『One Reason』について。こちらは愛をテーマにした楽曲で、ONE OK ROCKのTORUさんプロデュースによるもの。「作品を観た後に、その気持ちを心に閉じ込めつつ、物語のように大自然を思いながら制作をしました。柔らかい、優しい言葉で歌詞を書いたので、そちらもぜひ注目をしてほしいです」そして曲振りの段になるものの、肝心の千葉さんが不在ということで、今回はなんと谷中さんがチャレンジ（笑）！ miletさんからは「『One Reason』という曲は優しい曲なので、優しい表情と声でお願いします」とリクエストが。
谷中さんが無事に曲紹介を終えると、「ダンディーさが優しさを凌駕していました（笑）！」と、miletさんも大満足なのでした。
「よろしくお願いします」と、スタッフに対し丁寧にあいさつをしながらスタンドイン。
新曲『One Reason』は、映画『鹿の王 ユナと約束の旅』の主題歌。物語になぞらえた壮大なメロディは、物語の映像や、優しく柔らかな光に包まれた中での美しくも力強い歌唱と相まって迫力満点。大自然に抱かれているかのような荘厳な雰囲気に包まれていました。そして２曲目のBLOOD SONGである『Baby I Love You』は、二つのアコースティックギターの調べに合わせて、リラックスした雰囲気の中、椅子に座ったままでのパフォーマンス。UNCUTでは１つのカメラを使って密着撮影。miletさん自身、「ベタ付きで撮っていただいたので緊張しました（笑）」と言うほど、かなりリアルな映像に仕上がっています。通常の歌番組では感じえない、あたたかな温もりあふれるアコースティックライヴのような雰囲気を味わえること間違いありません。ぜひsmash.でチェックしてください！
★番組名：『smash. presents ＭＵＳＩＣ ＢＬＯＯＤ』
★放送時間：第４６回放送 202２年2日１８日(金)2３:００〜２３:３０
毎週金曜 23:00～23:30 放送 ＜日本テレビ系全国ネット＞
※smash.では、放送直後の２３:３０よりUNCUT映像を独占配信
「UNCUT」視聴URL：https://sharesmash.page.link/GQ1z
★出演者：【ＭＣ】 田中圭 千葉雄大 ※谷中敦（東京スカパラダイスオーケストラ）
【出演アーティスト】 milet
★番組公式Twitter ＠MUSICBL00D
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★番組公式ホームページ https://www.ntv.co.jp/musicblood/
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