米原子力空母「リンカーン」 佐世保寄港へ 2014年のG・ワシントン以来

沖縄東方で訓練する原子力空母エーブラハム・リンカーン(中央)=海上自衛隊提供

 米海軍の原子力空母エーブラハム・リンカーン(約10万トン)が月内にも、長崎県佐世保に寄港予定であることが18日、関係者への取材で分かった。米原子力空母の寄港は2014年8月のジョージ・ワシントン以来となる。
 リンカーンは米サンディエゴが母港。海上自衛隊は米海軍と1月に沖縄南方で、今月4~7日には沖縄周辺の東シナ海や西太平洋、16~17日も沖縄東方で共同訓練を実施しており、リンカーンも参加していた。海洋進出を強める中国などへの抑止力強化を図る狙いがあるとみられる。
 米軍の動向を追うリムピース編集委員の篠崎正人氏は活発化する訓練について「新型コロナウイルスの影響で中断していた実動訓練を再開し始めている」と分析。佐世保への寄港理由を「補給や休養といった後方支援の確認のためではないか」としている。


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