アスレチックスの新球場計画がまた一歩前進 環境影響評価をクリア

アスレチックスがオークランドでの新球場建設に向けて、また一歩大きく前進した。アスレチックスの新球場計画については、昨年12月に環境影響評価報告書の最終版が発表されていたが、オークランド市議会は8時間にわたる会議を経て、市議会議員8人中6人が賛成することにより、この環境影響評価報告書を承認することを決議した。アスレチックスはハワードターミナル近くに総額120億ドルの球場建設計画を提案しており、その計画には球場だけでなく、住宅や公共公園など「世界クラスの開発」が含まれているという。

オークランドのリビー・シャーフ市長は「今回の市議会での投票は、オークランドの未来にとって歴史的な瞬間だった。各議員の賛成決議により、すべてのオークランド市民がウォーターフロント地区の球場建設計画の恩恵を受けることになる」とのコメントを発表。「この球場建設計画には、18エーカーの新しい公共公園や3000戸の住宅も含まれており、そのなかには手頃な価格の住宅もある。こうした世界クラスの開発により、ウォーターフロント地区には様々な施設が最も持続可能かつ最高の環境基準で建設されることになる」と自信を示した。

アスレチックスの球場建設計画には、3万5000席の屋外球場のほか、その周辺に最大3000戸の住宅、150平方フィートのオフィス、27万平方フィートの小売店、28万平方フィートのホテル、5万平方フィートの屋内パフォーマンス会場(最大3500人収容)などが含まれている。環境影響評価にあたっては、公害や交通、ハワードターミナル地区からの有害物質の除去など、懸念される項目について調査が行われ、その評価結果を市議会が承認した。アスレチックスはこれにより、最終合意に向けてまた一歩前進することができた。

「これは単なる到達点の1つではない。ウォーターフロント地区を市民に開放し、新しい活気ある地域をダウンタウンにつなげ、住民に何万もの雇用機会を提供するための目的地を作るという我々の使命における大幅な前進だ」とシャーフ市長は語る。「我々が愛するアスレチックスをオークランドに残したまま、すべてを実現していきたい」と意気込みを口にした。

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