【エントリーグレード装備比較】大人気コンパクトSUV、ヤリスクロスVSヴェゼル 買いは断然ヴェゼルだ!

コンパクトSUVのトヨタ ヤリスクロスとホンダ ヴェゼルは、それぞれ登場から約1年が経過するモデルだが、納期はそれぞれ中心となるグレードで半年以上という人気車だ。この2台の安価なベーシックグレードについてどちらが買いか、紹介しよう。

ホンダ 新型ヴェゼル vs トヨタ ヤリスクロス

トヨタ ヤリスクロスのエントリーグレードは新車で買うには物足りない装備内容だ

トヨタ ヤリスクロスの最廉価グレードは1.5リッターガソリンのみ設定されるX“Bパッケージ”(FF車で179万8000円)となるが、このグレードは自動ブレーキ&運転支援システムのトヨタセーフティセンスがオプションでも装着できず、一般向けではない。

そのため1.5リッターガソリン、ハイブリッドともに設定される1つの上のX(1.5リッターガソリンFFで189万6000円)の装備内容を見ていくと、トヨタセーフティセンスやスマホを接続すればカーナビとしても使える7インチのディスプレイオーディオが付き、十分と言えば十分だ。

トヨタ ヤリスクロスのディスプレイオーディオ

しかし、Xはマニュアルエアコンで、バックモニターはメーカーオプションとなるなど、せっかく新車を買うには物足りない装備内容なのも事実だ。

トヨタ ヤリスクロス Xグレード

ベーシックグレードより上級グレードの方が価格差以上の満足が得られる!

上記の内容を頭に置いて1つ上のG(1.5リッターガソリンFFで202万円)を見ると、Gには16インチアルミホイール、バックモニター、オートエアコン、革巻きのハンドル&シフトノブといった欲しい装備だけでなく、インテリアの装飾も加わり、Xとの差額12万4千円以上の価値がある。

トヨタ ヤリスクロス Gグレード

さらにルーフレール、ハンズフリーバックドア、斜め後方を監視し進路変更の際などの事故防止に非常に役立つブラインドスポットモニタリングなどのメーカーオプションの選択肢も増える。

価格を考えながらヤリスクロスを買うにしてもベーシックグレードのX系よりも上級グレードのGの方が価格差以上に満足感は高い。

トヨタ ヤリスクロスは上級グレードを選んだ方が満足感は高そうだ

納期が長期化しているホンダ ヴェゼルはエントリーグレードも買い!

ホンダ ヴェゼルのベーシックグレードは1.5リッターガソリンに1グレードのみとして設定されるG(FF車で227万9200円)だ。

ホンダ ヴェゼル Gグレード

こちらはボディサイズをはじめとしたヴェゼルの車格感もあり、ヤリスクロスの1.5リッターガソリンのGよりも約26万円高いだけにLEDヘッドライトや16インチアルミホイールなどフル装備。

不満なのはブラインドスポットモニタリングがメーカーオプションでも設定がない点くらいだ。

ホンダ ヴェゼル Gグレードの16インチホイール

また、ヴェゼルはハイブリッドのe:HEVの納期が半年以上、1.5リッターガソリンなら4か月程度かかる。

1.5リッターガソリンのGは長期的な出費や満足感はともかくとして、納期の短さだけで選んでも納得できるグレードといえる。

見た目の高級感も相まって、ガソリンモデルで良いならエントリーグレードは買いだ

同じコンパクトSUVでもエントリーグレードの買い得度は異なる!

このように安いグレードだからいいとも、高いグレードだからいいとも限らないだけに、どのクルマでも自分の使い方などに合ったものを熟考して選んでほしい。

【筆者:永田 恵一】

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