あす20日(日)は山陰から北の日本海側を中心に雪が降り、北日本では猛吹雪となるおそれがある。太平洋側の地域では天気が回復し、広く晴れる見込みだが、関東は朝まで雨が残りそうだ。
　また、全国的に北寄りの風が強まり、寒さが厳しくなる見込み。
　来週後半になると冬型の気圧配置が緩んで上空に暖かい空気が流れ込み、来週末には全国的に春の陽気となりそうだ。

20日(日)の天気　低気圧急発達し冬型強まる　北日本は猛吹雪警戒

　20日(日)は、前線を伴った低気圧が急速に発達しながら三陸沖を北上して千島近海へと進み、別の低気圧が日本海北部で停滞してやや発達する予想だ。日本付近は次第に冬型の気圧配置が強まり、上空には強い寒気が流れ込む見込み。山陰以北の日本海側や北海道を中心に断続的に雪が降り、雷を伴って降り方が強まるおそれがある。

　北海道や東北では、最大瞬間風速35メートルという、何かにつかまっていないと立っていられないほどの暴風を伴って猛吹雪となるおそれがある。積雪の増加や、見通しの悪化による交通への影響等に警戒が必要だ。
　また、静岡県や関東南部、伊豆諸島では朝まで雨が残り、局地的に激しく降るおそれがある。土砂災害などに注意が必要だ。
　日中は太平洋側の地域は晴れる所が多いが、各地で北寄りの風が強まる見込み。

20日(日)の気温　西から寒気　北風強まり寒さ厳しく

　朝の最低気温は、19日(土)より高い所が多いが、北日本では氷点下の冷え込みが続きそうだ。
　最高気温はきょう19日(土)とあまり変わらず、関東を除いては10℃に届かない所が多い予想。特に、九州南部では前日より大幅に気温が低くなりそうだ。
　徐々に北寄りの風が強まって西から寒気が流れ込み、各地で朝よりも夜の方が寒くなる見通し。西の地域ほどこの時期としては寒さが厳しく、しっかりと防寒ができる上着が必要となりそうだ。

来週の天気と気温

＜21日(月)～23日(水)＞
　週明けは北日本・北陸中心に猛吹雪・大雪のおそれ

　21日(月)は低気圧が千島近海でさらに発達し、日本付近は冬型の気圧配置が強まりそうだ。上空には強い寒気が流れ込み、北日本や北陸を中心に猛吹雪や大しけ、大雪となるおそれがあり、交通への影響などに警戒が必要となる。
　また、22日(火)頃にかけて冬型の気圧配置が続き、北陸以北の日本海側を中心に雪が続いて積雪が増えそうだ。23日(水)になると西から冬型の気圧配置が緩み始める見込み。西日本や東・北日本の太平洋側では冬晴れが続く予想。
　気温は全国的に平年より低めで、日中でも10℃に届かない所が多く、北寄りの風が冷たく感じられそうだ。

＜24日(木)～26日(土)＞
　冬型緩み徐々に気温上昇　週末は春の陽気に

　大陸の高気圧が日本の南へと進み、冬型の気圧配置は緩む見通し。晴れる所が多く、北日本日本海側の雪の範囲も徐々に狭くなりそうだ。上空の寒気も抜けて、南から暖かい空気が流れ込み、各地で日に日に気温が上昇する予想。
　特に、26日(土)は全国的に3月中旬から下旬並みの暖かさとなる見込み。関東以西の太平洋側では最高気温が15℃を超える所も多くなりそうだ。積雪の多い地域では、雪崩や屋根からの落雪等に一層注意が必要となる。

（気象予報士・宮崎由衣子）