菓子で上越をPR 商品第1弾 前島密にちなんだ「キッテサブレ」販売  上越市の菓子店「百々福堂」

 上越市で不動産業を営む佐藤紀子さん(60)がこのほど、菓子店「百々福堂(ももふくどう)」(同市子安)を開店。商品第1弾として地元の偉人、前島密にちなんだ「キッテサブレ」を販売している。今後もこうした菓子で、上越を広くPRしていきたい考えだ。8枚入り1500円、16枚入り2800円(いずれも税込み)。

キッテサブレを紹介する佐藤さん。今後もさまざまな菓子を通じ、上越市をPRしていきたいと思いを込めた(19日、同市下池部の前島記念館で)

 縦8センチ、横7センチのサブレには、前島密のイメージキャラクター「ひそかさん」がデザインされている。バターの香り高く、軽い歯触りが特徴で、密の業績を同封。箱は郵便物を入れ、ポストに投かんできるサイズなどのこだわり。土産物向きとして特別デザインの手提げ袋も付く(ない場合100円引き)。

前島密のイメージキャラクター「ひそかさん」がデザインされたキッテサブレ。すでに土産物として売れているという

 昨年10月1日の誕生日を期に、新しいことがしたいと考えた佐藤さん。かつて製菓業を目指した経験から、菓子で上越をPRしようと、製菓学校に1年間通い、同日、百々福堂を開店。「年々人口が減り、地域の元気がなくなる中、上越に親しんでもらえる商品を作ろうと思った。郵便の父・密さんにも、より親しんでもらいたい」と思いを込める。

 デザイン会社やサブレの型製造、使用する米粉まで上越市内の企業にこだわった。今後も地元の食材を活用した菓子の製造、上越のPRを目指している佐藤さん。「自分にとって新しい視点での取り組みを通じ、上越の魅力を発信していきたい」と願う。

 販売はホテルハイマート、前島記念館、上越妙高駅売店の他、百々福堂や上越特産市場で通販も行っている。

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