落合博満・元監督について語るドラゴンズOB藤井淳志その1

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東海ラジオ『大澤広樹のドラゴンズステーション』(月~金17:15~19:00)2月16日のコメンテーター藤井淳志氏が、ドラゴンズ元監督の落合博満氏について語った。落合氏は、藤井氏がドラゴンズに入団したときの監督。落合監督の下で6年間プレーした。愛知県出身で「野球といえばドラゴンズ」という環境で育った藤井氏にとって、落合氏は「ドラゴンズの4番」「テレビの中の人」だった。

藤井氏が入団して、初めて落合氏と会ったとき「わあ、落合だ!」という、ファンと同じ気持ちになったそうだ。しかし、監督から話しかけられたときには、監督独特の、ぼそぼそとつぶやくような話し方に「あれっ、聞こえねえなあ」と思いつつ、空返事を繰り返していたという。

その後も、藤井氏は「落合監督からよく話しかけられるほうだった」ようだ。監督から話しかけられたときに、他の選手が、短い返事だけにとどめていたのに対して、藤井氏は、軽く言い返したりしていたそうだ。藤井氏は「自分が、ときに反論したりするので、面白がって話しかけてくれたのでは」と振り返った。

また、落合氏がGMになってからも、その関係は続き、契約更改のときにも、交渉時間が1時間以上になることもあった。そんなとき、新聞には「藤井、交渉難航」などと書かれたというが、実は「契約の話は5分で終わっていた」と明かし、そのあと、落合氏から、さまざまな話をきいたという。その内容について藤井氏は「意味が分からない話もあったが、なるほどという話もあり、聞くのが楽しかった」そうだ。

話をする機会も比較的に多かったという藤井氏は、落合氏について「世間の人たちの印象は様々だと思う。落合さんほど、見る角度によって、持たれる印象が違う人はいないんじゃないか。いいイメージだけではないと思うが、存在感はすごい。(プロ野球という)特殊な世界では、それは大事なこと。すごいこと」と語った。

藤井氏は引退会見で、落合氏について言及したが「自分がもう少し大人だったら、野球人生も変わっていたのではないか。あの頃は、自分が未熟すぎて、聞く耳を持たず、受け入れ態勢を作れなかった」と振り返った。落合氏とよく話をしたという藤井氏だが、落合氏独特の、間接的にしか伝えないアドバイスを、自分のものにできなかったことを悔やんでいた。それは「今だからわかるが、当時はわからなかった」とも話した。

大澤広樹のドラゴンズステーション

放送局:東海ラジオ

放送日時:毎週火曜~金曜 17時15分~19時00分

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