レンジャーズの有望株が左肩を負傷 補強戦略に影響する可能性も

レンジャーズの有望株三塁手ジョシュ・ヤングがウエートトレーニング中に左肩の違和感を訴え、トレーニングを中断していることが明らかになった。キース・マイスター医師の診察によると、左肩の関節唇を痛めている可能性があり、マイナーキャンプ開始時にさらなる検査を受ける予定になっているという。今季中のメジャーデビューが確実視されていたヤングが長期離脱するようなことがあれば、トレード候補と言われるアイザイア・カイナーファレファの動向にも影響を与えそうだ。

現在24歳のヤングは「MLBパイプライン」の球団別プロスペクト・ランキングでレンジャーズ2位(メジャー全体48位)にランクインしている有望株。2019年ドラフト1巡目(全体8位)指名でレンジャーズに入団し、昨季はAA級とAAA級で合計78試合に出場して打率.326、19本塁打、61打点、OPS.990の好成績をマークした。昨季もメジャーデビューの可能性があると言われていたが、スプリング・トレーニングで右足を疲労骨折。6月中旬まで戦列復帰できなかったため、メジャーデビューは今季に持ち越された。

レンジャーズは今オフ、マーカス・セミエンとコリー・シーガーを獲得しており、正遊撃手の座を追われたカイナーファレファ(2020年に三塁でゴールドグラブ賞を受賞)とヤングが正三塁手の座を争うことが予想されていた。ヤングの左肩の状態次第ではあるものの、トレード候補と言われるカイナーファレファはレンジャーズに残留し、少なくともヤングのコンディションが万全になるまでのあいだは正三塁手を務めることになりそうだ。

1月に「とにかく健康でいること。それが一番の目標だ。そして、今季中のどこかのタイミングでメジャーに昇格したい」と語っていたヤングだが、マイナーキャンプが始まる前にいきなりのアクシデント。昨季マイナーですでに実力は証明済みであり、メジャーデビューのためにはコンディション管理が最大のポイントとなる。

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