レッズの有望株左腕・ロドロ 開幕ローテ入りに向けて順調な調整

レッズの有望株左腕ニック・ロドロは左肩痛により昨季の後半戦の大部分を故障者リストで過ごすことになり、AAA級昇格後はわずか3試合しか登板できなかった。しかし、その故障はすでに癒えており、アリゾナ州グッドイヤーの球団施設で行われたブルペンセッションでは調整が順調に進んでいることをアピールした。ショーン・ペンダー選手育成副部長は「彼はいい球を投げていた。完全に健康に見える。状態は良さそうだね」とロドロのコンディションに太鼓判を押している。

現在24歳のロドロは2019年ドラフト1巡目(全体7位)でレッズに入団。昨季はAA級で10試合に先発して44イニングを投げ、2勝1敗、防御率1.84、68奪三振の好成績を残してフューチャーズ・ゲームにも出場したが、8月にAAA級へ昇格したあとは3試合に先発して0勝1敗、防御率5.40に終わり、左肩を痛めて8月下旬以降は欠場した。

ロドロはマイナーリーグの公式球が指に合わず、マメができて6月には1試合しか投げられなかった。ブルペンではメジャーリーグの公式球を使用することでこの問題を解決し、7月上旬に復帰して2イニングだけ登板。次の登板はフューチャーズ・ゲームとなったが、ペンダーは調整が不十分な状態で戦列復帰させたことが左肩の故障につながってしまったと考えているようだ。ただし、ペンダーは「我々は再び彼を少し慎重に扱うつもりだが、現時点までの様子を見る限りでは、状態は良さそうだし、力強く見えるね」とロドロの現状に手応えを感じている。

レッズはルイス・カスティーヨ、タイラー・マーリー、ソニー・グレイ、ブラディミール・グティエレスに次ぐ先発5番手が空席となっており、招待選手としてスプリング・トレーニングに参加する予定のロドロは、先発5番手としての開幕ロースター入りを目指すことになる。「MLBパイプライン」の球団別プロスペクト・ランキングで1位のハンター・グリーン(メジャー全体26位)、2位のロドロ(同31位)、昨季デビューしたレイベル・サンマーティンとライリー・オブライエンらによる争いとなりそうだ。

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