「早摘みモズク」の旬到来! 伊是名漁協が水揚げ コロナや軽石影響も、今期900トン目指す

 【伊是名】伊是名漁業協同組合(仲田吉光組合長)の早摘みモズクの水揚げが2月から本格的に始まった。伊是名村も昨年から軽石の影響があり、モズク生産者はモズク養殖網の沖出し作業に支障が出て作業が遅れていた。伊是名漁協の今期モズク目標生産量は約900トン。
 昨年は漂着した軽石のため出港・出漁できなかった。漁港・港湾内の軽石除去、オイルフェンス設置などの対策が講じられて作業が再開した。コロナ感染症予防対策のため参加者を限定して、1月18日に「令和4年モズク漁期操業祈願」がモズク加工場であり、同18日に初水揚げがあった。
 モズクの需要が毎年増え、伊是名漁協にはメーカー・業者からモズクの注文が増え続けていたが、コロナ禍で消費が落ち込み注文が減少していた。一方でブランド商品の“早摘みモズク”はメーカー・業者と連携して実施した試食販売などの取り組みが奏功して需要が回復した。早摘みモズクは一般的なモズクより新芽の状態で収穫され、プリッと柔らかく、細く繊細な味わいが特徴だ。
 コロナや軽石の影響を受ける状況の中、仲田組合長は「“早摘みモズク”をブランド商品として取り組んできており、その安定生産・販売に取引先と連携して強力に取り組んでいく」と力強く意気込みを述べた。
 (比嘉陽子通信員)

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