アウトドア無双のミニバン「デリカD:5」の屋根にテント! 究極の車中泊仕様でいつでもキャンプ・どこでも車中泊!【ジャパンキャンピングカーショー2022】

ジャパンキャンピングカーショー2022には、ディーラー系キャンピングカービルダーも多数出展。その一社、西尾張三菱自動車販売は、人気クロスオーバーミニバン「デリカD:5」ベースの車中泊車「デリカD:5 D:POP」を出展し注目を浴びていた。

三菱 デリカD:5 車中泊仕様車「D:POP」(西尾張三菱自動車販売)【ジャパンキャンピングカーショー2022】 [Photo:和田 清志]

デリカD:5 D:POPは三菱車を知り尽くしたディーラーが作る車中泊車

1977年創業の西尾張三菱自動車販売(愛知県一宮市)は、古くからワンボックスカーへのルーフテント架装や、倒したシート上にフラットなベッドスペースをつくるオプションなどを独自開発しており、2010年には、三菱の軽自動車、デリカD:3&デリカD:5をベースにしたオリジナル車中泊車・キャンピングカーの製作および販売をスタートした、ディーラー系キャンピングカービルダーの老舗だ。三菱ディーラーだけあって、三菱車の美点を活かしたキャンピングカーの製作には定評がある。

毎年キャンピングカーショーに出展している西尾張三菱自動車販売は、今年も主力商品であるデリカD:5ベースの車中泊車「デリカD:5 D:POP」を展示した。

多人数が快適に乗車できるミニバンでありながら、三菱の四輪駆動車伝統の高い悪路走破性を兼ね備えた、唯一無二ともいえる存在のデリカD:5に、同社が得意としているポップアップルーフを標準装備したデリカD:5 D:POPは、元より行動範囲が広いデリカD:5の魅力をさらに高めている。

ポップアップテントには大人2名がラクに就寝可能

女性でもラクに開閉作業が行えるポップアップテント内には、長さ1800mm・幅1160mmのスペースを有するため、大人2名の就寝も可能。3ウェイ構造により断熱生地を外してメッシュ生地にすれば、夏場の夜も心地よい睡眠ができる。

車内からポップアップテントへのアクセス口は、一般的には2列目シート上に大きめに設けられがちだが、デリカD:5 D:POPでは3列目上部に設けている。

これは、開口部を大きくすることで、デリカの特徴であるリブボーンフレームを損なわない設計を採用。堅牢なボディの強度を下げることを嫌ったもので、三菱車を知り尽くした同社らしいこだわりだ。

ポップアップテントを設けていても、全高を2m以下に抑えたのもポイント。ファミレス駐車場などの高さ2m制限でも停めることができる。

日常の使い勝手をキープしつつ、快適な車中泊を実現

西尾張三菱オリジナルのベッドキット「D:BED」(写真のモデルはオプションの前席回転シートも装着)

西尾張三菱自動車販売では、日常での使い勝手を考慮し、あえて車内を「凝ったキャンピングカー」としていない。そのため就寝時はノーマルのままシートをフルフラットにして対応するのだが、それでもやはりシート形状の凹凸は避けられない。

そこでベッドボードを置くだけで簡単に設営できるベッドキット「D:BED」「D:BED II」もオプションで用意。後者では、サードシートを跳ね上げて設置するタイプだ。

ベッドボードを使用しない時は、折りたたんでサードシート後部に立てかける。

こちらはサードシートを跳ね上げるタイプの「D:BED II」, ベッドボード未使用時には写真のように立てかけて置く
こちらはサードシートを跳ね上げるタイプの「D:BED II」, ベッドボード未使用時には写真のように立てかけて置く

そのほか、回転式のフロントシート、車内をリビングに変えるダイネットテーブル、FFヒーター、サブバッテリーシステムなど、あれば便利なオプションが豊富に設定されており、自分好みの車中泊仕様を作れるのは嬉しい。

機動性が高いデリカD:5 D:POPのキャッチコピーは「いつでもキャンプ」「どこでも車中泊」。何気ない日帰りドライブの足を伸ばして、車中泊…という使い方にもピッタリだ。一台あれば大活躍するに違いない。

[筆者:遠藤 イヅル/撮影:和田 清志・西尾張三菱自動車販売]

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