母「苦しい」と119番、娘が施錠して搬送拒否し死亡 娘を監禁容疑で逮捕

近江八幡警察署

 体調不良で自ら救急車を呼んだ母親(62)の救急搬送を、家の鍵を開けずに拒んだとして、滋賀県警近江八幡署は20日、監禁の疑いで、近江八幡市内で同居する娘の女(36)を逮捕した。母親はその後、病院に搬送されたが、死亡が確認された。

 近江八幡署によると、19日午後5時45分ごろ、母親が自分で「息が苦しい」と119番した。救急隊が到着したが、同居する娘が玄関の鍵を開けず搬送を拒否。救急隊の要請で同署員が駆けつけ、現場にいた親族の許可を得て勝手口のガラスを壊し、午後7時すぎに救急隊員らが家に入った。寝室にいた母親を発見し搬送したが、死亡したという。

 近江八幡署の説明では、娘は容疑を認める一方、鍵を開けず搬送を拒んだ理由は話していないという。同署は母親を司法解剖し、死因や監禁と死亡との因果関係を調べる。

 逮捕容疑は19日午後6時ごろ、自宅で玄関の解錠を拒み、救急隊員による母親の搬送を不可能にし、監禁した疑い。

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