白石晃士とWOWOWがタッグを組む「オカルトの森へようこそ」。POVホラーシリーズで連ドラ形式は初の試み

「貞子vs伽椰子」(2016年)や「不能犯」(17年)などで知られる白石晃士監督とWOWOWがタッグを組む「WOWOWオリジナルドラマ オカルトの森へようこそ」が今夏、放送・配信されることが分かった。

本作は、ホラー映画を得意とする白石監督が監督・編集を務めるオリジナルPOV(ポイント・オブ・ビュー=主観視点)ホラー。「戦慄怪奇ファイル コワすぎ!」シリーズ、「ある優しき殺人者の記憶」(14年)、「オカルト」(09年)などで、自身がカメラマンとなり、POVで展開する臨場感あふれる映像を届けてきた白石監督による待望の新作となる。

連続ドラマ形式での放送は、白石監督のPOVホラーシリーズでも初の試みとなり、WOWOWドラマ史においてもチャレンジングな内容になる。各話訪れる衝撃的な展開と圧倒的な没入感で、映像を見ている視聴者をも巻き込んで物語が進んでいく。異界とつながる“祟り”の森を舞台に、映画監督と助監督、悪しきものに取りつかれた美女、“スーパーボランティア”の男性、イケメン霊媒師が次々と迫りくる恐怖から逃げ惑い、時に立ち向かうノンストップ・ジェットコースター・ホラーになる。

白石監督は「久々にホラーに舞い戻ってまいりました。とはいえ、ちょいとコメディータッチの楽しいホラーです。あんなスーパーヒーローやこんなスーパー霊能者、美しき呪われ者や変人、バケモノやクセ者たちが登場する、殺人殺人また殺人、危機また危機、おバカに次ぐおバカの連続活劇でございます」と宣言し、「ワタクシの超常エンタメPOVの最新型にして現時点の集大成と言える『白石晃士FES2022』な内容でございますので、ぜひ、会場となりますWOWOW“オカルトの森”へお越しくださいませ」とアピールしている。

また、番組を手掛ける二宮崇昌プロデューサーは「もし、『オカルトの森』と呼ばれる森が本当に存在し、そこの親善大使みたいな人から『オカルトの森へようこそ!』と言われたところで、実際は行かないですよね。そりゃ怖いですし。オカルトを信じていないか、よほどの命知らずな人なら分かりませんけど。でも、私は視聴者を信じてます。この『オカルトの森』へ足を踏み入れてもらえることを。そして、私は保証します。この『オカルトの森』へ入りこんだことを絶対に後悔させない、と。ただ、私はもう分からなくなってきました。この『オカルトの森』が本当に存在しているかどうかが…」と手応えを口にしつつ、期待感をあおっている。

ホラー映画監督の黒石光司(白石晃士)は助監督の市川美保を引き連れて、ある山奥の家を取材する。そこには黒石の映画のファンだという、精神混乱気味の美女・三好麻里亜がいた。彼女は必死に訴える…「私が体験した出来事は、監督の映画の内容そのものなの」。そして、不気味な麻里亜の家で、黒石のカメラが思いもよらぬ現象を捉え始める。事態はより恐ろしく、不可解で危険な方向へと猛スピードで向かっていく。次々と恐怖が迫りくる森の中、“スーパーボランティア”の男性に助けられ、さらにイケメン霊媒師も加わり、カメラは絶えず恐ろしい出来事を記録していく。麻里亜を救うため、そして傑作映画を作るため、撮影隊の冒険が始まる――。

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