リンゴのロゴ、朝鮮で人気の飲料 天然果実の味で健康増進

朝鮮国内でリンゴのロゴマークの「大同江」印といえば、さまざまな果物を使用した食料加工品で知られる。創業から10年余り、大同江果物総合加工工場では近年、よりいっそうバリエーション豊かな商品の数々を打ち出し人気を博している。

ミックスフルーツヨーグルト(C)朝鮮新報

無糖、ゼロカロリー

大同江果物総合加工工場は2011年7月、朝鮮屈指の果物生産拠点である大同江果樹総合農場(平壌市郊外)の敷地内に建設された。

農場で生産されるリンゴ、ナシ、スモモ、アンズ、モモをはじめとする果物を原材料とした飲料、アメ、ゼリー、食酢、酒類、化粧品などを生産している。

商品は平壌の大型デパートはもちろん、地方都市の大小の商店でも扱われ、全国的に流通している。

主力商品は各種飲料で、工場で生産する商品全体の80%を占める。

リンゴ酒(C)朝鮮新報

自然の美味しさをそのまま生かした各種飲料はヒット商品も多く、看板商品のリンゴジュースは国内最高かつ国際的競争力のある商品に授与される「12月15日品質メダル」にも輝いた。

近年は品質向上、新商品開発に意欲的に取り組んでいる。

キウイ、野イチゴなど使用する果物の品種を増やし、イチゴヨーグルトやキウイサイダーなどを新発売。最近では果物の瓶詰、缶詰生産工程を新たに確立し、瓶詰、缶詰製品のラインナップを拡大した。おいしくて栄養価が高いと好評だ。

パク・ウンリョン技術課長(35)は、「創業当時はリンゴのジュース、サイダー、缶詰などわずか12の商品展開だったが、現在は近40種類180にまでラインナップを増やした。毎年、10以上の新商品を開発しています。昨年は飲料だけで15種類の新商品をつくりました」と話す。

飲料生産工程(朝鮮の今日)

近年は商品開発において、健康増進に資するさまざまな栄養素を摂取することのできる健康飲料の開発を志向している。

イチョウ葉エキスジュース、アロニアサイダー、ゴボウ緑茶などの飲料は、心臓の機能や免疫システムを強化し、疲労回復、糖尿病や肥満防止に効果がある。すべて無糖、ゼロカロリーだ。

食料品以外にも工場では、シャンプー、リンス、香水など果物の香料を使用した商品も多数生産している。

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