阿部サダヲ ちょっと迷惑な男に 身寄りない方を弔う「おみおくり係」 「アイ・アム まきもと」公開決定

阿部サダヲ主演、水田伸生監督のタッグによる映画「アイ・アム まきもと」が、9月に劇場公開されることが決まった。阿部と水田監督は、「舞妓Haaaan!!!」「なくもんか」「謝罪の王様」に続き、4回目のタッグとなる。

「アイ・アム まきもと」は、市役所の「おみおくり係」に勤める、”ちょっと迷惑な男”牧本壮を主人公とした作品。「空気が読めない」「人の話を聞かない」「誰にも心を開かない」牧本が、孤独に亡くなった人を独自のルールで”おみおくり”していく中で、さまざまな人々と出会い、少しけむたがられながらも彼らの心に変化をもたらしていく。そして、人々とのふれあいによって、牧本自身の無味な人生も彩られていく。ウベルト・パゾリーニ監督・脚本の「STILL LIFE」をベースに、オリジナルの主人公像を作り上げている。

牧本壮役を演じるのは阿部サダヲ。身寄りがなく亡くなった方を無縁墓地に弔う、小さな市役所の「おみおくり係」という役どころを、超然としたたたずまいで演じる。シリアスな役から振り切ったコミカルな役柄まで幅広く演じてきた阿部が、本作ではユニークな言動と行動でちょっと迷惑な存在でありながら、なぜか応援したくなる牧本を演じる。

本作について阿部は、「台本を読んでとっても温かい気持ちになりました。おみおくり係の牧本壮という、なんとも愛おしいキャラクター。もう少し長く牧本をやっていたかったなぁ、と思いつつ撮影を終えたのを覚えています。牧本に関わる素敵なキャストの方々とロケ地(山形)の風景。久しぶりの水田組。癒されました。ご覧になるお客様に、牧本壮の真っ直ぐ過ぎて少し迷惑かも?と思える生き様を観て、和んで頂きたいです」と、コメントを寄せている。

【コメント】

■阿部サダヲ: 牧本壮(まきもと そう)役

台本を読んでとっても温かい気持ちになりました。おみおくり係の牧本壮という、なんとも愛おしいキャラクター。もう少し長く牧本をやっていたかったなぁ、と思いつつ撮影を終えたのを覚えています。牧本に関わる素敵なキャストの方々とロケ地(山形)の風景。久しぶりの水田組。癒されました。
ご覧になるお客様に、牧本壮の真っ直ぐ過ぎて少し迷惑かも?と思える生き様を観て、和んで頂きたいです。よろしくお願いします。

■水田伸生監督
『人を憂(うれ)うことが出来る人が優しく、人間として優(すぐ)れている』と、太宰治は書いています。
主人公「まきもと」に友人はいませんが、他者を憂うことが出来、その気持ちを行動に移せる人間なのです。
経済が幸せの指標とされて以来、「利己主義」な思考や行動が目立つ情けない世の中ですが…人間の持つ「美徳」が他者を敬い、尊重する「利他主義」だとすると「まきもと」こそ「美徳」の持ち主です。

▼阿部サダヲについて
阿部サダヲさんは、私が最も信頼する俳優のひとりです。
以前「阿部サダヲさんはどんな俳優?」という問いに「ゴム毬のような」と答えました。説明すると「手触りは柔らかく、決して人を傷つけたりしないが、強く床に投げつければ驚くほど高く飛んで行くし、いつまでも小さく弾んでいることもできる」そんな俳優なのです。演技の特性は「助走無しで跳ぶ、走高跳」の如く「観客に展開を予測させない振幅の大きな演技」この特性に加えて、今回は「シームレス」繋ぎ目のない演技を要求しました。

【作品情報】
アイ・アム まきもと
2022年9月 全国の映画館で公開
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
©2022 映画『アイ・アム まきもと』製作委員会

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