選択的夫婦別姓と保育園上空の飛行停止の陳情取り扱わず 宜野湾市議会

 【宜野湾】宜野湾市議会の議会運営委員会(伊波一男委員長)が18日開かれ、市野嵩の緑ヶ丘保育園上空を米軍機が飛ばないよう求める陳情と、選択的夫婦別姓の法制化を求める意見書提出の陳情を3月定例会で取り扱わないことを決めた。

 陳情の本会議への上程は議運委での全会一致が原則。各会派の意見が割れたため全議員への配布にとどまった。

 2017年12月に米軍部品の落下があった緑ヶ丘保育園は、保護者らが21年12月に市議会へ陳情を提出。同様の訴えを盛り込んだ請願は、18年の12月定例会で全会一致で採択されている。

 緑ヶ丘の陳情は、結・市民ネットワークと和みクラブが上程を求めたが、絆輝クラブと絆クラブ、公明が議員への配布を要望した。配布を求めた一会派は「市議会は(以前に請願などで)やるべきことはやったとの理解」とした。

 選択的夫婦別姓の陳情は市民団体「選択的夫婦別姓・陳情アクション沖縄」が1月に提出した。

 (金良孝矢)

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