厚木のイメージ「花火」後退 コロナ禍で「鮎まつり」中止が影響?

「あつぎ鮎まつり」の花火

 神奈川県厚木市が2021年に実施した市民意識調査で、「市の現在のイメージ」について「自然環境の豊かなまち」と回答した市民が最も多く、6回連続のトップとなったことが市のまとめでわかった。前回まで2位だった「花火大会や温泉のある商業・観光のまち」は3位に後退した。

 1979年にスタートした市民意識調査は2年に1度実施しており、今回は昨年7月、6千人を対象に郵送とインターネットで行い、3275人が回答した。

 市内への定住意向を尋ねた質問では「住み続けたい」「できれば住み続けたい」の合計が前回調査から2.8ポイント上昇し76%となった。年齢が高いほど定住意向が高まる傾向にあり、定住理由は多い順に「自分の家や土地がある」「住み慣れて愛着がある」「自然環境が良い」が挙げられた。

 一方で「市外に移りたい」「できれば市外に移りたい」は合計8.1%。理由は「交通の便が悪い」「買い物が不便」の順だった。

 市の現在のイメージは「自然環境の豊かなまち」がトップで、2位には前回3位だった「都市と自然が共存している」が浮上。前回まで5回連続2位だった「花火大会や温泉のある商業・観光のまち」は3位となった。花火大会を中心とした同市最大イベントの「あつぎ鮎(あゆ)まつり」が新型コロナウイルス禍で2年連続中止になったことが響いたとみられる。

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