ドローンで薬をお届け 江田島市で実証実験

生活の新しいカタチになるのでしょうか?江田島市での実証実験!ドローンで運ぶのは医薬品です。

斉藤俊幸記者「約2mあるこのドローンが地域医療を大きく変えるかもしれません」

薬剤師がドローンに積み込んでいるのは住民に届ける「薬」。

この実証実験はオンライン診療をうけた患者などに医薬品をドローンで届けようというものです。

全国で調剤薬局を展開するクオールホールディングスなどと江田島市が連携してスタートしました。

斉藤俊幸記者「実験の背景には住民のおよそ半分が高齢者という江田島市ならではの課題がありました」

江田島市では4年前の西日本豪雨で土砂崩れが発生。

一本道が多い島の特性上、通行止めになると迂回しなければいけません。

中には高齢女性が薬を受け取るために3時間かけて歩いた事例もあったといいます。

災害時をはじめとした高齢化や過疎化が進む地域のこうした課題をドローンで解消するのが狙いです。

明岳周作 江田島市長「(江田島市には)1人暮らしのお年寄りがたくさんいる。そうした方々に薬を届ける。これが江田島の地から全国に発信できればと思っております」

薬局の近くから飛び立ったドローンはプログラミングされたルートを自動飛行します。

8キロ離れた広場に約15分で到着。自宅で待つ住民に無事、薬が届けられました。

クオール 柄澤忍社長「まず第一歩ということでドローンが医薬品の配送に、これからの医療に必要だということを実証できたらと考えています」

クオールホールディングスは今年中の実用化を目指しているということです。

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