ドラゴンズOB近藤真市・岐阜聖徳学園大学野球部・新監督のモットーは「練習しない選手は使わない」

東海ラジオ『大澤広樹のドラゴンズステーション』(月~金17:15~19:00)2月10日の放送に、ドラゴンOBの近藤真市氏が電話出演した。近藤氏は、1986年にドラゴンズに入団、公式戦初先発でノーヒットノーランを達成し、強烈な印象を残した。現役を退いた後は、ドラゴンズのコーチ、スカウトなどを務め、昨年末に退団するまで、35年間にわたり、ドラゴンズと共に過ごしてきた。

その近藤氏が、岐阜聖徳学園大学硬式野球部の監督に就任した。近藤氏の周りでは、驚いた人が多かったようだが、監督を受けることにした決め手を聞かれた近藤氏は「1年前から誘いは受けていた。自分の中では、ドラゴンズでコーチも務め、スカウトとして呼び戻してもらった感謝の気持ちも強かったので、最初は断っていたが、大学側の、いつまでも待つという熱意に負けた」と話した。

そして「スカウト時代には、指導はこうしたらいいのにと思いながら、教えることができなかった。そのもどかしさが募ってきた。そして、そちら(指導するほう)に気持ちが向いて行った感じ。野球を含めて、自分が経験してきたことを学生に伝えながら、人として、どうやって成長させていくかも考えていかなくてはいけない」と続けた。

また「自分の人生なので、家族と話をしながら、後悔しないようにということで、思い切った。今後の人生で、野球とどうかかわっていくかと考えたときに、決断できた」と、監督就任を決めた理由を話した。

次に、監督の仕事について聞かれると、近藤氏は「基本は勝つこと。それが一番いいと思うが、失敗しながら、どうやって成長させていくかに重点を置きたい。そこに勝ちが近づいてくるようなチームになってくれれば。これまで、いろんな監督に指導を受けた。いいところをチョイスしながらやっていけたら。どんな野球になるかわからないが、とにかく楽しみたい」

近藤氏は、監督就任にあたって、選手たちには「失敗を恐れず、思い切ってやってくれ」と伝えたそうだ。また「練習しない子は使わない。一生懸命練習している子は、どんな形であれ、試合に出してあげるのが一番だと思う」とモットーを明らかにした。部員数は、新1年生が入ってくると、120人以上となる。近藤氏は「コーチにも、積極的に動いてほしい。話し合いながら、意見を共有していく」と話した。

今後の夢については「大学から直接プロ入りした選手はいないので、そういう選手を育ててみたい。スカウトで培った人脈も生かしていきたい。ドラゴンズでの経験を生かさないと意味がないので。何とか盛り上げていって、岐阜のリーグをレベルアップさせて、ドラゴンズに選手を送り出すことができたら、最後の恩返しができるのかなあ」と抱負を語った。

大澤広樹のドラゴンズステーション

放送局:東海ラジオ

放送日時:毎週火曜~金曜 17時15分~19時00分

※該当回の聴取期間は終了しました。

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