【新型コロナ】第6波の死者、ついに第5波を超える 22日までで3950人

 新型コロナウイルス感染症により22日に亡くなった人の数について、全国の自治体が発表した数値を合算すると322人となったことが分かった。この数値はコロナ禍が始まって以来1日の死者数として最多となったほか、第6波を通算して3950人となり、昨年の第5波による通算の死者数を超えた。

死亡者のほとんどは高齢者 ワクチン3回目接種の遅れ響く

 22日、全国の自治体が発表した新型コロナウイルス感染症による死者は、総計で322人となった。300人を超えたのはコロナ禍が始まって以来最多。重症化リスクが低いとされたオミクロン株ではあったが、爆発的な感染力で第5波の3倍以上の感染者、結果として実数では最悪の感染状況を生み出したことになる。

 また、これまでの第6波による死亡者はほとんどが高齢者となっている。時期的に、早期に2回目のワクチンを受けた高齢者の抗体力が下がっていたことや、3回目のワクチン接種で発症予防効果が再び高まることが昨年末には分かっていたことを考え合わせると、早期に3回目のワクチン接種体制を強化できなかったことが、ここに来て大きく響いていることは明らかとなっている。

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