エスカレーターを除菌…感染・事故防止へ実証実験 六本木ヒルズ

長引くコロナ禍で新たな試みが行われています。エスカレーターで、感染と事故の両方の防止を目指す実証実験が行われました。

六本木ヒルズのエスカレーター前に設置されたのは、国内で初めてとなる「エスカレーターの手すりを除菌する装置」です。手すりが装置の中を通過する際に紫外線が照射され、手すりの表面のウイルスを除菌できるということです。開発に至った経緯について担当者は「感染することももちろん怖いが、習慣の変化によって新たに発生する可能性がある事故について考えたことがきっかけ。コロナ禍になって、エスカレーターの手すりにつかまらないことが習慣になりつつある」と懸念を示しました。

そもそもエスカレーターは緊急停止などによる大きな事故などを防ぐためにも、手すりにつかまることが推奨されています。実証実験は2月23日の午前0時半まで実施され、除菌することで利用者が正しくエスカレーターに乗車するようになるかどうかを検証します。担当者は「国会議事堂前駅や大江戸線など、長いエスカレーターのある人の多い所に設置して事故を未然に防いでいきたい」と話しました。

<商店会と大学が新メニュー開発 コロナ禍に負けない"食と健康”>

そんな中、コロナ禍に負けない食に関する取り組みが東京・品川区で始まっています。品川区の旗ケ岡商店会と昭和大学が協力して「食と健康を考える」をテーマに特別メニューを作りました。今回のメニュー開発では昭和大学が栄養学や免疫学などの観点からアドバイスを行ったということです。

食物繊維が豊富なワカメを麺に練り込んだラーメンや、血流を改善する作用があるというヨモギと紅花の炊き込みご飯を使ったラムカレーなど、コロナ禍に負けないおいしくヘルシーな特別メニュー5品が登場しました。昭和大学の木内祐二副学長は「旗ケ岡商店会と昭和大学が『食と健康を考える』をキーワードにコラボレーションし、5つの飲食店で食材などを工夫した健康増進を促す新メニューの共同開発を進め、おいしい・たのしい・ヘルシーな『トリプルCメニュー』という共通のコンセプトのメニューを作ることができた」と語りました。

このプロジェクトは城南信用金庫とNTT東日本が行う「地域応援プロジェクト」の一環で始められたもので、2月23日から26日まで旗ケ岡商店会にある5店舗の飲食店で特別メニューが販売されます。

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