食料品や日用品を物々交換「シェアマーケット」那覇・繁多川で開催 「支え合いのきっかけに」

 【那覇】那覇市繁多川公民館(南信乃介館長)はこのほど、同公民館広場で「はんたがわシェアマーケット」を催した。食料品や日用品などを持ち寄り、欲しい物資と物々交換して物資を循環する仕組みで、2020年6月から同公民館ロビーで始めた。昨年4月からは毎月1回、第4金曜日に地域に出向いて行う「シェアマーケットキャラバン」も始めた。
 「はんたがわシェアマーケット(キャラバン)」は、繁多川婦人会や那覇市地域包括支援センター繁多川が共催し、孤立支援や困窮者支援、人と人が出会える場の一つとして取り組んでいる。昨年4月からは那覇市の県営松川団地や識名老人福祉センター、那覇市松島の宝口公園などで実施している。
 会場では物々交換コーナーと販売コーナーを設けている。物々交換コーナーには、缶詰やレトルト食品など個人からの交換品や寄贈品が並ぶほか、企業や那覇市社会福祉協議会などからの寄贈品もある。
 訪れる人は自宅にある食料品などを1点以上持ち寄り、集まった物資の中から何点でも欲しい品と交換できる。
 繁多川公民館の南館長は「物資をきっかけに地域住民同士がいざという時に支え合えるきっかけになればうれしい」と話した。
(中川廣江通信員)

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