空き家ポリス Vol.3 羊の皮をかぶる家

「空き家ポリスの本当は教えたくない福岡物件」。「住む予定もないのに、おもしろそうな物件を探して見に行く」ことを趣味とする空き家マニアが、福岡の空き家物件を紹介していきます。 第3回は、 羊の皮をかぶる家です。

今回お縄になったのは、格安物件の宝庫・大牟田にある店舗物件。
福岡県大牟田市 300万円/建物86‪㎡‬/土地234‪㎡‬ のこちら。

歩道にひさしを出す、ちいさな軒下空間がかわいいいんだけど、それだけの理由で特に買う予定もないのに「ここでなんの店を始めようかなぁ」と夢を見られるのが格安物件の良いところ。

シャッター部分が一段上がってるので、作り的にはテイクアウトのお店とか向いてそう。あんこ好きなので個人的には断然、たい焼き屋さんを始めたいんだけど、外観はそのままだとちょっとアレなので、屋根とか壁とかは大牟田らしく石炭色で塗装する作戦で行きたい。

なんて、早くも夢が広がってますがお楽しみはここから。
お気付きだろうか。建物の脇に、なにやら手すりがあることを。

ジャーン!
表からは平屋に見えてたけど、なんとここは2階建てだったのだ!

▲秘密基地へ向かう階段のようでワクワクする。

道路と敷地に段差があるので、こんなトリッキーな作りになってるんだけど、バリアを無くすユニバーサル社会とは一線を画すこの立地を活かさない手はない!

ということで、2階建ての内部を客席にして、上からそうめんを流す「流しそうめん屋」に改装するのが正解に近いような気がする。

そして、お楽しみはもうひとつあって、それがこちら。

2階建ての奥は行き止まりかと思いきや。

ジャジャーン!
もう1軒、家があるのだ!!

古ぼけた郵便受けが郷愁を誘う平家の一戸建てで、けっこう年季が入っているけど好きな色に塗装してやれば劇的に変わりそうだし、こぶりなサイズでDIYの腕試しとしてはぴったりだし。

なにより表でお店をやりながら、裏の離れに住むという職住近接の暮らしが、この値段で実現できるのはスゴイの一言!

ご覧の通り、前の道は交通量も多そうで看板効果も高そうだし、近くに団地があるのでお得意さまを見つければ商売繁盛も期待できる。

ということで、家2軒で300万円という信じられないお買い得価格なので、独立しようかどうしようか都会でくすぶってる諸氏は、お店開業に向けてポチってはいかがでしょうか。

福岡県大牟田市300万円/建物86‪㎡‬/土地234‪㎡‬
https://www.f-takken.com/freins/items/99167943?1643449651401

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