鷹・藤本監督が苦言「今日は寒かった」 打線は3安打完封負け、投手は7四球8失点

ソフトバンク・藤本博史監督【写真:藤浦一都】

唯一アピールしたのは、2回完全投球だった3番手の杉山一樹

ソフトバンクは23日、球春みやざきベースボールゲームズの西武戦を戦い、8-0で完敗した。投手陣は四球絡みの失点を重ねて11安打7四球で8失点。打線も3安打完封負けに終わり、藤本博史監督は寒風吹き荒ぶ天候になぞらえ「今日は寒かったね。打撃陣も寒かった。サインもなんも出せなかった」と低調な試合内容に苦言を呈した。

先発の松本は初回2死から連続四球を与え、中村の左翼線適時二塁打で1失点。3回からマウンドに上がった2番手の笠谷は四球が失点に繋がるなど、2回を投げて5安打2四球で2点を失った。4番手の椎野は1イニングで2安打2四球で3失点、5番手の甲斐野も3安打1四球で2失点と乱調。指揮官は「投手も悪いし、リードも悪い。リードをしっかりするよう、バッテリーコーチを叱っておきました」と振り返った。

打線は5回まで西武投手陣の前にノーヒット。7回にリチャード、井上が連打を放った場面だけが、この日作ったチャンスらしいチャンスに。アピールが求められる若手野手陣が全くと言っていいほど奮わずに、指揮官も「打つ方は寒さと一緒で寒かった。淡白になっていた。これでは競争どころか、評価を下げていくばっかり」と苦言のオンパレード。選手の奮起を求めていた。

その中で唯一、アピールに成功したのが3番手の杉山だった。最速155キロをマークし、2回をパーフェクト投球。3つの奪三振を奪った右腕に対しては「良かったのは杉山だけ。テンポも良かった」と高く評価していた。(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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