日本産ハマチ(ブリ)をNY&LA人気店がどう手がけるか?期間限定のメニュー公開

By 「ニューヨーク直行便」安部かすみ

NYソーホーの「Veranda」シェフが創作したハマチとトリュフ、本しめじ、生姜出汁などのオリジナルメニュー「Hamachi Confit」(27ドル)。

ニューヨークとロサンゼルスの人気レストラン10店で、日本産ハマチ(ブリ)のオリジナルメニューを期間限定で提供している。

アメリカの都市圏では一般的に、ハマチ料理を多くの店で食べることができる。日本食を海外でプロモーションしているJFOODO(ジェイフード)によると、日本産ハマチ(ブリ)は米国内でHamachiやYellowtailとして親しまれており、Maguro/Toro, Shake/Salmonに続く消費量だという。(ちなみにUniは4位、Unagiは5位)

ブリ類(ヒラマサ、カンパチ)はアメリカやメキシコ(ヒラマサ、ヒレナガカンパチ)をはじめ世界中で獲れているが、アメリカでの消費だけに絞るとアメリカ(ハワイ)、オーストラリア、オランダ産が多く、日本産と同様に寿司やカルパッチなど生食で食べられているそうだ。

そこで今回は、改めて「日本産」のものを使ったオリジナルメニューを米現地シェフに手がけてもらうという企画だ。参加店はニューヨークの7店とロサンゼルス3店で、いずれも人気店。

ソーホーの新店「Veranda」(コンテンポラリーアメリカン)では、ハマチのリッチなフレーバーを最大限に生かし、旨味を存分に味わえる「Hamachi Confit」(27ドル)を提供中。(写真上)

同シェフによるハマチのカルパッチョ(ポン酢和え)。スイカ大根とココナッツ、ライム、シソがアクセントで爽やかな食感だった。(c) Kasumi Abe
Veranda。全面窓の明るい店内は、数百人は入ろうかというほど広い。 (c) Kasumi Abe
オリジナルメニューを作ったVerandaのシェフ、George Mendes氏。

ほかの店は「AQUAVIT」「The Musket Room」など。

同2店はいずれもミシュランの常連店で、筆者はこれまで料理長を取材したことがある。いずれも接待や特別な日にも「絶対に外さないお店」として定評がある。

過去記事

Emma Bengtsson (Aquavit)インタビュー

Matt Lambert (The Musket Room)インタビュー

なお、今回のオリジナルメニューの提供は1/27から2/28までの1ヵ月間のみ。

Text by Kasumi Abe (オリジナルブログより一部転載)無断転載禁止

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