1試合両打席本塁打の最多記録は14回 テシェイラとスウィッシャー

メジャーリーグ公式サイトのマニー・ランダワ記者は1試合両打席本塁打の達成回数トップ10を紹介する特集記事を公開した。現役最多はホゼ・ラミレス(ガーディアンズ)の6回だが、トップ10にはランクインできず。スイッチヒッターとして歴代最多の536本塁打を放っているミッキー・マントルは10回で6位タイにとどまった。歴代最多となる14回の1試合両打席本塁打を達成したのはマーク・テシェイラとニック・スウィッシャーの2人。3位には12回のカルロス・ベルトランがランクインした。

テシェイラはスイッチヒッター歴代5位の409本塁打を放った。ブレーブス時代の2008年には1カ月で2回、ヤンキース時代の2009年にはわずか2週間で2回の1試合両打席本塁打を達成。通算14回のうち3回は1試合3本塁打を記録するなど、固め打ちが多いのが特徴だ。また、通算14回のうち9回は2008~11年に集中している。

スウィッシャーはアスレチックスとヤンキースで5回、ホワイトソックスで2回、ブレーブスとインディアンス(現ガーディアンズ)で1回の1試合両打席本塁打を達成。5球団での達成はベルトランと並ぶ最多タイ記録である。また、2007年と2009年には1シーズンで3回達成し、これはトニー・クラークと並ぶア・リーグ記録となっている。

ベルトランはスイッチヒッター歴代4位の435本塁打を記録。メッツで5回、カージナルスで3回、ロイヤルズで2回、アストロズとヤンキースで1回、合計5球団で達成した。なお、ポストシーズンでは65試合で16本塁打を放っているが、1試合両打席本塁打は達成できなかった。

4位タイには11回でエディ・マレーとチリ・デービスの2人が並んだ。マレーはスイッチヒッター歴代2位の504本塁打を記録。11回のうち8回はオリオールズ時代に達成した(他にドジャースで2回、インディアンスで1回)。デービスは1試合両打席本塁打を4球団で達成。エンゼルスで6回、ジャイアンツで3回、ツインズとロイヤルズで1回の合計11回となっている。

6位タイ(10回)はマントル、ケン・カミニティ、クラークの3人。マントルのワールドシリーズ通算18本塁打は現在もメジャー記録として残っているが、ワールドシリーズでは1試合両打席本塁打を達成していない。カミニティは1995~96年に10回中7回を記録。MVPを受賞した1996年の4回はメジャー記録である。クラークは1998年にア・リーグ記録となるシーズン3回。ダイヤモンドバックス時代の2009年には開幕戦で達成した。

そして、9位タイ(8回)にはヤンキース黄金期を支えたバーニー・ウィリアムスとホルヘ・ポサダの2人が並んだ。ポストシーズンでの1試合両打席本塁打は過去4回達成されているが、そのうち2回はウィリアムスが記録したものである(他の達成者は2003年チッパー・ジョーンズと2006年ミルトン・ブラッドリー)。また、2000年4月23日のブルージェイズ戦では2人揃って1試合両打席本塁打を達成し、チームメイト2人が同じ試合で達成するのはメジャー史上初の快挙だった。

◆1試合両打席本塁打の達成回数トップ10
1位タイ マーク・テシェイラ(14回)
1位タイ ニック・スウィッシャー(14回)
3位 カルロス・ベルトラン(12回)
4位タイ エディ・マレー(11回)
4位タイ チリ・デービス(11回)
6位タイ ミッキー・マントル(10回)
6位タイ ケン・カミニティ(10回)
6位タイ トニー・クラーク(10回)
9位タイ バーニー・ウィリアムス(8回)
9位タイ ホルヘ・ポサダ(8回)
※現役最多 ホゼ・ラミレス(6回)

◆スイッチヒッター通算本塁打トップ10
1位 ミッキー・マントル(536本)
2位 エディ・マレー(504本)
3位 チッパー・ジョーンズ(468本)
4位 カルロス・ベルトラン(435本)
5位 マーク・テシェイラ(409本)
6位 ランス・バークマン(366本)
7位 チリ・デービス(350本)
8位 レジー・スミス(314本)
9位 ルーベン・シエラ(306本)
10位タイ バーニー・ウィリアムス(287本)
10位タイ ボビー・ボニーヤ(287本)
※現役最多 カルロス・サンタナ(259本)

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