理系学生が課題解決に挑戦、ヤマト運輸ハッカソン

ヤマト運輸(長尾裕社長)は、研究者の人材プラットフォームを運営するPОL(加茂倫明CEО)と共同で、理系大学生・大学院生向けインターンシップの一環として「ヤマト運輸ハッカソン」を11月27・28日の2日間、オンラインで開催した。29人が参加し8チームで競い合った。

SDGsテーマに8チームが競う

東京大学大学院、京都大学大学院、北海道大学大学院、慶應義塾大学大学院などに在籍する理系学生が参加。「SDGsの達成につながる身近な課題を解決せよ」をテーマに、アイデアやテクノロジーの活用、技術的完成度、ヤマトグループとの親和性など8テーマを設定した。

イベントの冒頭、中林紀彦ヤマト運輸執行役員が「全国から学生や当社のデータサイエンティストなど多くの人が集まっている。優劣を競うよりも多くのコミュニケーションを通じて、新しい刺激を受けてほしい」とコメントした。

初日はワークショップを行い、テーマを8つに絞り、チームに分かれて開発方針を決定。2日目はチームごとにプログラミングを実装、成果発表を行った。各チームに1人、同社のデータサイエンティストがメンターとしてつきながら学生が主体的に取り組んだ。

審査の結果、「MОNОDAKE」を開発したFチームが優勝/オーディエンス賞を受賞。梱包なしで手軽に商品を発送できるサービスで、ユーザーは商品をコンビニに設置した“MONODAKE HUB”に持ち込むだけで発送できるもの。

ほかテーマは「ストレス評価アプリの開発」「宅配代行サービス」「配達と公共交通機関の融合支援アプリ」「ヤマト安全運転マップ」「動的に変化する配送スケジューリングとその可視化」「EAT−UP〜フードロスを削減しよう!」「歩きスマホアラート」。

審査員は漆原茂ウルシステムズ社長、廣瀬一海日本マイクロソフトAzureビジネス本部シニアプロダクトマーケティングマネージャー、秋山佳子ヤマト運輸執行役員サステナビリティ推進部長。

優勝チームのメンバーからは「アイデア出しからプロトタイプまでを作るのはとても良い経験になった」、「リサイクル資材やフードロス問題など様ざま分野でヤマトの企業力を生かしてポジティブに課題解決できると感じた」など聞かれた。

提供元:日本流通新聞×foredge

By:物流たまてばこ

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