小日向文世主演「嫌われ監察官 音無一六」が連ドラ化! 遠藤憲一らレギュラーキャスト陣も続投

テレビ東京系では、4月クールに金曜8時のドラマ「嫌われ監察官 音無一六」(金曜午後8:00、開始日未定)を放送。小日向文世が演じる、自分の信念と正義を貫く監察官・音無一六が連続ドラマとなって帰ってくる。

本シリーズは、2013年に第1弾が放送され、全6回のスペシャルドラマを経て、今回待望の連続ドラマ化となる。監察官とは、警察官の職務及び私生活に不正がないかを調べる役職で、「警察の中の警察」の異名を持ち、警察官たちからいみ嫌われる仕事。主人公の一六は、監察官でありながら捜査にも介入し、鋭い観察眼とひらめきで、これまで難解な事件を解決へと導いてきた。捜査現場を荒らされ怒り狂う刑事たちの猛抗議にもひるむことなく、己の正義を貫き、わが道を突き進む。

そして、脇を固める遠藤憲一、田中美佐子、小野武彦、堀内敬子といったおなじみのレギュラーキャスト陣も続投。脚本は「科捜研の女」や「相棒」シリーズ(ともにテレビ朝日系)などで知られる戸田山雅司氏が手掛ける。

遠藤が演じるのは、なぜかいつも事件捜査に首を突っ込む一六の実の弟で、タクシードライバー・万丈二六。陽気で人情味にあふれる二六は、几帳面な一六とは顔も性格も全然似ておらず、そりの合わない兄弟だが、そんな2人のやりとりには、どこかほほ笑ましさが感じられる。

田中は一六の上司で警務部長である千住遼子役、小野元署長で今は居酒屋「みつる」の店主・二宮満役、堀内は一六の相棒で巡査部長の溝呂木三花役を務める。

小日向は「正直な気持ち、まさか連ドラになるとは思ってもいませんでした。スペシャルでもそうだったのですが、一六の役は結構セリフとの闘いです。連ドラ決定のうれしさもありつつ、ハードな撮影の日々がこれから続くだろうなと覚悟しています。気分はチャレンジかなと…」と喜びとともに、気を引き締める。

続けて「この年になって、この作品を連ドラとしてやり通すことができたら、この先もう少し頑張れるかなって感じです。共演する遠藤さんとは、全然似ても似つかない兄弟役としてお互い楽しんで演じられたらと思っています。2人のシーンはホッとする温かい時間にしたいですね」と期待を寄せた。

また、「体調に気を付けつつ、あとは現場の撮影がスムーズに進むように、セリフは日々予習を怠らず頑張ります。このドラマは警察を監察するという設定です。なので今までにない新しい刑事ドラマになると思います。ぜひ、楽しみに待っていてください」と呼びかけている。

遠藤は「私は若い時から刑事ドラマの犯人役や刑事役を何度も演じてきました。今回の『嫌われ監察官 音無一六』は、刑事ドラマです。しかし私にオファーされた役は刑事でもなく、犯人でもなく、タクシー運転手。しかも、似ても似つかぬ、小日向文世さんと血のつながった弟役という、あまりにも斬新な設定に喜んで飛びつき、出演させていただくことになりました。小日向文世さんをはじめ、田中美佐子さん、堀内敬子さん、小野武彦さん、皆さん、とても心の温かい芝居をされる希有な俳優さんたちです。そんなキャストの皆さん、そしてスタッフの皆さんと力を合わせ、ハラハラ、ドキドキ、そして最後は心温まる作品になるよう、頑張ります」と気合十分。

堀内は「私は途中からの参加でしたが、とても歴史のある作品ですので、連ドラになるのはうれしく思います。小日向さんは一六、遠藤さんは二六、私は三花、みんな漢数字がついております。製作陣の愛情も感じられる名前で、とても好きです。尊敬する小日向さんのそばにいられることもうれしいです。日々の状況で、感染対策など気を付けることはたくさんあります。前回も、お昼ご飯は離れて食べておりましたので、寂しい思いをしておりました。でも皆さまに楽しんでいただけるように、最後まで撮りきれるように頑張ります」とコロナ禍での撮影の苦労に触れつつ、意気込む。

小野は「シリーズが連続ドラマになると、1年から2年の間隔で撮影していた時とは違い、少なくても3カ月くらいはチームと時間が共有できるので、どんな化学反応が起きるか楽しみです。私の居酒屋は事件の緊張感から解放される空間なのかな、と思ったりするので、二宮の役もそんな存在でありたいです。出演者も途中から加わった方々や懐かしい方と盛りだくさんです。お楽しみに!」とコメント。

田中は「みんなの思いがかなったという感じです。いつも1年に一度の割合でスタッフ、出演者のみんなと会い、そのたびにいつか、いつか連続になったらいいのにねと話していました。決まったと聞いた時に、みんなが喜んでいる顔が思い浮かびました。とりあえず、また皆さんにお会いできることがうれしいです。コロナ禍で会ってもハグし合うことも喜びを分かち合うことも、ギャーギャー騒ぐこともできないですが、その分撮影を頑張ろうと思いました。愛あふれるスタッフがこの番組を作ってくださり、お話としては、事件が絡むハラハラするミステリーもありますが、ほのぼのとした家族愛、兄弟愛、師弟愛などなど…たくさんの愛が詰まったお話となっています。ぜひぜひご覧ください」とメッセージを寄せている。

ドラマを手掛ける祖父江里奈プロデューサーは「全6回のスペシャルを経てようやく連ドラ化というのは、テレビドラマの歴史の中でもかなり異例のことかと思います。それゆえ、現場のスタッフ、出演者の皆さんの『音無一六』への愛情の深さは並大抵ではありません! ほぼ同じメンバーが再集合し、とてもうれしそうに制作準備をしています」と喜びに沸く現場の雰囲気を伝える。

加えて「監察官という仕事は多くの視聴者にとってなじみが薄く、『なんだか真面目でお堅い感じ』と思うかもしれません。しかしそんなテーマだからこそ逆に見えてくる、人間味あふれるシーンの数々がこのドラマの見どころです。不正の現場で垣間見える、人間の醜さや悲しみ、大切なものを守ろうとする愛情。うっかり悪に手を染めてしまうことは誰にでもありえるのです。そしてそれらに対し、断固として公平であろうとする音無一六の冷徹なまでの活躍ぶりにご期待ください」と本作のテーマと、見どころをアピールしている。

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