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2022年2月23日に公開された動画のテーマは……夏の参院選で女性候補者は増えるのか?
ゲストに社会学者の西田亮介氏をお招きし、政治の世界における男女格差について語っていただきました。
格差是正に向けた各党の動きとは?
立憲は「女性候補者5割」を目標に
立憲民主党は夏の参院選にむけた活動計画案に「女性候補者5割」の目標を明記しました。
これに対し、西田氏は「本当にいいと思う。どの政党もやった方がいい」と高く評価しました。
さらに、近年強く問題視されるようになった「票ハラ」についても言及し、「(女性候補者をサポートしていかないと)政治の世界に多様性は生まれない」と指摘。
乙武氏も「衆院の定数見直しで『地方の声が届かなくなる』というのなら、(国会議員は男性が9割という)現状は女性の声が届いていないということになる。」とコメントしました。
衆院選2021における女性の割合とは
では、昨年の衆院選で女性候補者はどのくらいいたのでしょうか。
西田氏は与党における女性候補者の少なさに注目し、「(与党サイドは女性候補が少ない理由を挙げてはいるが)本気でやればいくらでもやりようはあるはず」と指摘しました。
そして衆院選の結果、女性当選者が10%を切ったことも話題になりました。
1996年に比べれば少しずつ増えているものの、微増にとどまっています。
これに対し西田氏は「今の対策では(男女格差是正は)全然進まない。」と厳しくコメント。
ここから話題はクオータ制に。
クオータ制とはマイノリティなどに対して、一定の数を決めて積極的に起用することをいいます。男女格差の是正については特にジェンダー・クオータと表現することも。
乙武氏はクオータ制について「積極的に導入すべき」としつつ、「さまざまな格差があるなかで、なぜ性別格差だけ是正するのか、というところはきちんと答えを出せればいい」とコメントしました。
維新は「候補者に保育料補助」の動き
他の政党の動きとして、日本維新の会は子育てしながら夏の参院選に立候補する候補者に対して、ベビーシッターや一時保育の利用料の補助を行うことを発表しました。
乙武氏は「対象を女性に限定していないのが、(性別関係なく子育てに関わろうという)メッセージとしてもいい」と評価。
西田氏も維新の取り組みを評価しつつ、「世界で導入されているクオータ制の主流は、政党間の取り決め。法律や制度で決めなくていい。日本の政党も自主的な取り組みの中で格差を解消していくのがいいのでは」とまとめました。
動画本編はこちら!
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