周冠宇がアルファロメオC42を初ドライブ、71周を走破「終盤はより速く走行しようと努めた」

 2月24日、スペインのバルセロナ−カタルニア・サーキットで2022年第1回F1プレシーズンテスト2日目が行われ、アルファロメオF1チーム・オーレンは午前セッションでバルテリ・ボッタス、午後セッションは周冠宇が2022年型マシン『C42』のステアリングを握った。

 テスト初日はマシンに初期トラブルが発生してしまい、計32周しか走行できなかったアルファロメオF1。迎えたテスト2日目は、午前セッション担当のボッタスが走行を開始したが「いくつかの問題」が発生したとして21周の周回に留まる。

 しかし、午後のセッションで初めてアルファロメオの新車C42をドライブした周は計71周を走破し、331.96kmというフルレースディスタンス以上の距離を走行した。ふたりのベストタイムはボッタスが1分22秒288(C3タイヤ)で全16人中15番手、周は1分21秒885(C3タイヤ)を記録し10番手につけた。

 初日同様トラブルによって走行を制限されたボッタスだが、アルファロメオ全体として走行距離を稼げたことは大きいと語った。

「チームは多くの周回を走行して1日を終えた。それが今日一番の収穫だね。午後は一貫した走行ができたから、僕が明日コクピットに戻るときも期待できるだろう」

「午前中は望んでいたほどの距離を走行できなかったけど、少なくとも問題については対処できたし、バルセロナでの最終日を最大限に活用することに集中できるだろう」

「レースまでにはまだ十分な時間があるし、チームがセットアップの面で正しい方向に向かうためのデータも得られた」

2022年F1バルセロナテスト2日目 バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)

 そして、このバルセロナテスト2日目にアルファロメオの2022年型マシンC42を初めてドライブしたルーキードライバーの周は、「この新世代マシンをドライブできてうれしかった。間違いなく僕が過去に走らせたマシンとは違う感じだ」と述べ、初テストの感想を語っている。

「セッションの序盤は、あまりハードにプッシュせず、クルマとフィーリングに慣れるために時間をかけ、終盤の周回ではより速く走行しようと努めた」

「2021年のマシンに比べると少し縦揺れ(バウンシング)があるのは確かだけど、チームがマシンをさらに理解すればあらゆることが改善されるだろうね。僕たちは正しい方向に向けて作業をしている」

「全体的に自分の1日には満足している。まずまずのラップを走ることができたし、エンジニアが分析するためのデータを多く持ち帰ることができた。それは明日に向けてとても役に立つことだ。明日の午前中にまた走行するのを楽しみにしている」

 アルファロメオはテスト最終日の午前セッションでは周が、午後のセッションではボッタスがC42のステアリングを握る予定になっている。

2022年F1バルセロナテスト2日目 周冠宇(アルファロメオ)
2022年F1バルセロナテスト FIA会見に出席した周冠宇(アルファロメオ)

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