佐藤琢磨、200戦記念のスペシャルヘルメットでインディカー開幕戦へ

 2月27日に開幕する2022年のNTTインディカー・シリーズ。デイル・コイン・レーシング・ウィズ・リック・ウェア・レーシングに移籍した佐藤琢磨は、開幕戦セント・ピーターズバーグで迎えるインディカー200戦目の節目のレースをスペシャルヘルメットで戦う。

 レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングからデイル・コイン・レーシング・ウィズ・リック・ウェア・レーシングに移籍し、心機一転でインディカー13年目のシーズンを送る佐藤琢磨。

 開幕戦セント・ピーターズバーグは、2010年にKVレーシングからインディカーデビューしてから200戦目の節目のレースとなる。

 51号車のカラーリングと同じく、レーシングスーツもパープルを基調としたデザインに変更。そして開幕戦では、スペシャルヘルメットで参戦する。

 長年、琢磨が愛用してきたレギュラーヘルメットのデザインを基本とし、そのシンボルカラーをあしらった「200」の文字を両サイドに大きく描くとともに、ヘルメット全体の背景には、琢磨がこれまでインディカー・シリーズで戦ってきた35のコースを透かし柄でレイアウト。

 頭頂部にある6個の“星マーク”はインディカー・シリーズでの通算勝利数を表すとともに、星マークの下地にはこれまでに優勝した5つのコースが配置され、通算2度制したインディ500を象徴する星マークには”17”と”20”の年号が刻まれている。このデザインをモチーフにした200戦記念グッズが28日から販売される予定だ。

開幕戦セント・ピーターズバーグで着用する佐藤琢磨の200戦記念ヘルメット

 史上26人目となるインディカー200戦目を迎える佐藤琢磨は、「今週末、インディカー・シリーズは2022年シーズンの開幕戦を迎えます。この開幕戦は、僕にとって記念すべき通算200戦目にあたります」

「F1での90戦に続き、インディカー・シリーズでその倍以上の200戦に参戦できたのも、すべてスポンサーの皆さま、ファンの皆さま、そしてインディカー・シリーズやチームを始めとする関係者の皆さまに応援していただいたおかげです。本当にいつもありがとうございます」

「先ごろ閉幕した冬季オリンピックで、日本人選手が史上最多のメダルを獲得したことは本当に嬉しく、アメリカから観戦してたくさんのパワーをいただきました」

「モータースポーツでも、これと同じように日本選手が世界の舞台で活躍することを期待していますが、コロナ禍のいま、若手選手が海外に腰を落ち着けてレース活動に取り組むことは容易ではないはずです」

「そうしたなか、自分がこうして海外で挑戦し続けることが、何らかの形で若いドライバーたちを勇気づけることに結びつけばと願っています。今年は新たなチームからの参戦となりますが、引き続き懸命にレースを戦い、皆さんに喜んでいただけるような結果を残すつもりです」と意気込みを語っている。

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