神奈川の人口、初のマイナス 人口減少局面到来か、21年は5160人減

 神奈川県がまとめた2021年中の人口統計によると、県の人口は年間で5160人減少し、調査を開始した1958年以降で初めてマイナスとなった。高齢化の進展で死亡が出生を上回る「自然減」が加速する一方、転入が転出を上回る「社会増」が鈍化したことが影響した。

 県は2020年をピークに人口減少に転じると推計していたが、人口減少局面が到来した可能性がある。

 21年の統計によると、社会増減が2万4823人で26年連続の増加となった一方、自然増減が8年連続減少の2万9983人となり、自然減のマイナス分の方が大きくなった。20年との比較では、自然減は7576人拡大し、社会増は3万2096人縮小した。

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