きいやま商店×児童600人「笑顔の仲西小」歌う 創立120周年に「僕らの島」をアレンジ

 【浦添】沖縄県浦添市立仲西小学校(石川博久校長)は15日、同校の創立120周年を祝う児童集会を開いた。児童会は昨年度、120周年を記念して児童会の歌「笑顔の仲西小」を作った。石垣島出身のユニット「きいやま商店」作詞・作曲の「僕らの島」を替え歌にした。公認するきいやま商店の3人が集会に駆け付け、児童の生演奏で約600人の全児童と一緒に「笑顔の仲西小」を歌い、夢の共演が実現した。

 コロナ禍で学校行事が中止になる中、思い出づくりや地域を明るくしたいと昨年度の児童会が「児童会の歌」を作ることを企画した。

 「笑顔の仲西小」は、原曲の「僕らはこの島で育ったんだ」の「島」を「浦添」に替え、原曲の「家族と手をつなぎ」を「仲間と手をつなぎ」などに替えた。児童会長の佐藤可歩さん(6年)は「私たちを支えてくれる学校と自分たちが育った浦添への感謝の気持ちを込めた」と話した。

 集会では1年生から6年生までの代表約60人による音楽隊を結成。当日、音楽隊の生演奏に合わせて、きいやま商店の3人と全児童がグラウンドでリズムを刻み、全員で歌声を響かせた。「子どもたちの演奏で歌うのは初めてで感動した」というきいやま商店の3人。「僕たちの歌を選んでくれてうれしい。仲西小をきっかけに自分たちの地域の歌にして全国で広まったらうれしい」と笑顔で話した。

 集会では、段ボール箱をケーキに見立てた高さ約3メートルのジャンボバースデーケーキに120本のキャンドルを添え、箱の側面に「なりたい自分」を書いた付箋紙を貼った。同校の蝶園や地域住民が育てたオオゴマダラ120匹も放し、幸せへの願いを込めた。

 (中川廣江通信員)

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