湘南の海の安全「熱い思いで守る」 海保の新巡視艇「うみかぜ」入港

湘南海保に入港した巡視艇の新うみかぜ(第3管区海上保安本部提供)

 湘南海上保安署(藤沢市江の島)に新たな巡視艇「うみかぜ」(全長約20メートル、25トン)が入港した。28年間現役を続けた旧うみかぜに代わり、21日から湘南の海の安全確保に当たっている。

 新うみかぜは広島県尾道市の木曽造船で製造された。新型コロナウイルス感染拡大を踏まえ、新たに感染症患者などを収容できるスペースが設けられたほか、新型の夜間監視装置も装備されている。

 海洋レジャーが盛んな相模湾で、人命救助をはじめ、密漁の取り締まりなど幅広い業務を担う。

 旧うみかぜ(全長20メートル、23トン)は1994年に就役、28年間で地球約6.4周分(13万8184海里)を航行し、今月14日に引退した。

 新型コロナ感染拡大のため、新うみかぜの入港式典は3月1日に関係者のみで実施する。同保安署の佐藤毅次長は「旧うみかぜの船名を引き継ぎ、これからも熱い思いで湘南の海を守っていく」と話している。

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