8年前の死亡事故、忘れない 平塚・土屋小、神奈川初「セーフティプロモーションスクール」に認証

セーフティプロモーションスクールに認証された平塚市立土屋小学校の児童ら=同市土屋

 児童生徒の安全や防災教育に力を入れてきたとして、平塚市立土屋小学校(同市土屋)が「セーフティプロモーションスクール」に指定された。2014年10月に起きた授業中の男児の死亡事故を教訓に、学校生活の安全を推進してきた同校の活動が評価された。神奈川県内では初の認証となり、14日の認証式では、五十嵐透校長が協定書に署名した。

 セーフティプロモーションスクールは児童生徒の心身の安全や防災教育、交通安全活動などに力を入れ、中期目標・計画を基に実践して七つの指標を満たした学校に対し、大阪教育大学学校安全推進センター(同府池田市)内の協議団体が認証する仕組み。

 同小では14年10月、図工の授業中に正門前の公道で絵を描いていた男児が、送迎に来た別の保護者の車にひかれて死亡する事故が起きた。その後、正門前に保護者の車両が複数台駐車することが常態化していたことも明らかになった。

 事故などを踏まえ、同校は教職員の安全管理能力の向上を図ったほか、21年度からセーフティプロモーションスクールの指標に基づく活動を本格化させた。

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