間宮祥太朗、元阪神タイガース・横田慎太郎を熱演。 「正直すごく悩みました」

テレビ朝日系では3月13日に「奇跡のバックホーム」(午後1:55=ABCテレビ制作)が放送。元・阪神タイガース・横田慎太郎氏の自伝的エッセーを原作としたドキュメンタリードラマで、間宮祥太朗が主人公の横田慎太郎を熱演する。

将来を嘱望されながらも脳腫瘍を患い、24歳という若さでプロ野球を引退せざるをえなかった横田選手が、長年のリハビリを経て見せたラストプレーのバックホーム送球には、多くのプロ野球ファンの感動を呼んだ。

間宮は今回のオファーについて、「最初にお話をいただいた時は、正直すごく悩みました。野球経験者ですし、阪神タイガースファンでもありますが、それだけでお受けするには責任感が重すぎるんじゃないか、と。ファンの方々やご家族、球団関係者の皆さん、そして何よりもご本人の思いを、僕が背負えるかどうか…重たく考えてしまいました」と率直な心境を告白しつつも、「ただ、このオファーが数年遅れていたら、きっと僕ではなかった。そう考えると、今この時期にほかの誰でもない、この僕に役を任せてもらえたということを大切に考えようと思ったんです」と決意した理由を明かす。

また、あらためてファンである阪神タイガースの選手を演じたことについて聞かれると、「入団会見シーンは一ファンとして舞い上がりました。横田さんと同期選手の名前がテーブルの前に並んでいて感激しました。横田さんの隣は梅野選手だったんだな、とか(笑)」と笑みをこぼした。

そして、実際に野球をするシーンについては、「役を演じる前に横田さんにお会いしてスイングを見ていただいたり、選手時代や闘病生活当時のことを伺ったりしました。バッティングのお話も横田さんに聞くことができましたし、役を演じる上ですごく貴重な時間を過ごせました」と本人に直接アドバイスをもらい、撮影に臨んだことを語った。

続けて、「こんなにも人生を懸けたことがあるということ、それだけ懸けたことを失うということ、そして、失った後に前に進んでいくということの尊さが伝わる作品だと感じています。横田さんのバックホームに至るまでの思いや葛藤、そしていま現在もあのバックホームの時に踏み出した一歩と同じように前に進んでいる今の姿。すべてを含めて奇跡と呼べるものだと感じています。横田さんの半生を通して、きっと熱く伝わるものがあると思いますので、ぜひご覧ください」と作品に込めた思いを熱くアピールしている。

さらに、今回、横田選手を支え続けた家族や球団関係者役のキャストも発表されており、石田ひかりが横田選手の母・まなみ役、丸山智己が阪神新タイガースのスカウト・田中秀太役で出演。横田選手の姉・真子に村瀬紗英が、父・真之に三浦景虎が扮(ふん)することも決定している。

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