「共食」テーマ 標語や絵画、写真 山口さん(長崎市立琴海中1年)ら優秀賞 県が募集、3部門に577点応募

標語の部で優秀賞を受賞した山口水萌さん=琴海中

 「誰かと食べるっておいしいね!楽しいね!」-。家族や友人らと一緒に食べる「共食」の啓発などを目的に長崎県が募集していた標語、絵画、写真の入賞作品が決まった。最高賞の優秀賞に、長崎市立琴海中1年、山口水萌さんの標語「食卓を いろどる料理と はずむ声」、松浦市立御厨小4年、山口隼弥君の絵画が選ばれた。
 2013年度から県民を対象に毎年実施。今回は昨年6月1日から9月末まで募集し、3部門に計577点の応募があった。共食の楽しさや喜びが伝わってくるか、などを基準に審査し、標語と絵画の2部門で優秀賞各1点、3部門合わせて佳作11点を選んだ。

絵画の部優秀賞の山口隼弥君の作品

 25日、長崎市琴海戸根町の琴海中で標語の表彰式が行われ、県県民生活部の西貴史次長が山口さんに表彰状を手渡した。家族で食卓を囲む夕食時の情景を基にした作品で、山口さんは「その日の出来事を話しながら食べるとおいしく感じる。給食も、早く班をつくってしゃべりながら食べられるようになれば」と話した。
 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、絵画の部は表彰式を開かず、授与品を発送した。入賞作品は県ホームページなどに掲載するほか、食育月間(6月)の啓発イベントなどでも展示する。


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