竹富町長「町政を混乱させ、深くお詫び」 弁護人、認否明かさず

 石垣島と竹富島を結ぶ海底送水管更新工事を巡り、入札情報を漏らしたとして官製談合防止法違反などの疑いで逮捕された竹富町長の西大舛高旬容疑者(74)は26日、弁護人を通じて「現職の町長という立場での逮捕となり、町民の皆さまを落胆、失望させてしまったことを、深くお詫び申し上げる」などとするコメントを琉球新報に寄せた。認否について弁護人は「現在の捜査状況を踏まえ、被疑事実に関しては公表を控える」としている。

 コメントでは「現在の私の状況では、町長としての職責を果たすことができず、これ以上、町民、関係者の皆さまにご迷惑をお掛けすることはできない」と、辞職の理由を説明。「町政を混乱させ、町民、議会、役場職員の皆さまに大変なご迷惑をお掛けすることを深く、深くお詫(わ)び申し上げる」と締めくくった。

 弁護人によると、西大舛容疑者は逮捕直後から辞職の意向を示していたという。弁護人の判断で21日付で辞職願を作成し、家族を通じて町議会議長宛てに送付した。

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