大和の7歳次男殺害容疑、逮捕1週間 母親「何もしていない」、一貫して容疑否認

神奈川県警本部

 神奈川県大和市の自宅アパートで2019年8月、小学1年の次男を窒息死させた疑いで母親が逮捕されてから27日で1週間。これまでほかに3人のきょうだいが死亡していたことや、次男を児童相談所が2度にわたり一時保護するなどしたが、横浜家裁が施設入所の申し立てを却下し、自宅に戻された後、悲劇が起きたことが分かっている。母親は逮捕後から一貫して「何もしていないです」と容疑を否認しているという。

 今月20日に逮捕されたのは、派遣社員の母親(42)=同市西鶴間3丁目。19年8月6日午前8時45分~午後3時ごろ、自宅で同居する次男=当時(7)=の鼻と口をふさいで殺害した疑いが持たれている。

 母親には4人の子どもがいたが、長男は02年、長女は03年、それぞれ乳児期に急死。三男も17年4月に1歳5カ月で死亡している。次男は事件前、2度にわたり児相に保護されていたが、事件の約9カ月前に自宅に戻されていた。

 母親は次男と内縁の男性の3人暮らしだったが、事件当時は母親と次男の2人だけ。母親は事件当日午後2時55分ごろ「(次男が)突然、苦しみだした。息をしなくなった」との趣旨の内容で119番通報していた。

 次男以外の子ども3人も、死亡時は自宅で母親と2人きりだった。

 捜査関係者によると、次男の後頭部には皮下出血の痕があり、口の周辺を中心に圧迫痕があった。死因は窒息による低酸素脳症で、あおむけの状態で口の周辺を強く押さえ付けられ、呼吸ができなくなった可能性がある。

 自宅からの救急搬送時には、次男に体温低下の兆候が表れており、少なくとも死後1時間ほどが経過していた疑いがあることも判明した。意識をなくしてすぐに架電したと受け取れる母親の119番通報の内容に矛盾が生じている。

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