骨髄ドナー 高齢化の波 登録者数、ピーク比1200人減 栃木県内21年度

骨髄バンク登録者数の推移

 白血病などの治療に有効な骨髄移植のドナー(提供者)が県内で減少している。県薬務課などによると、2021年度の骨髄バンクの登録者数は1月末時点で、ピークの18年度に比べ約1200人減の1万8239人。新型コロナウイルスの影響で啓発活動の機会が減るとともに、高齢化したドナーの取り消しが相次いでいることが要因だ。

 骨髄バンクに登録できるのは18~54歳の健康状態が良好な人。県内では15~17年度は毎年2千人超が新たに登録し、順調に伸びていた。

 18年度の登録者数は1万9460人。ただ、新規登録者に限ると923人で、前年度からは半減。「登録を呼び掛ける対象を、長期の登録が可能な若年層に切り替えたことが理由」(同課)という。

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