“ポスト誠也”は特大弾、巨人&中日の若手も奮闘 OP戦で好発進の有望株たち

広島・末包昇大、中日・石川昂弥、巨人・中山礼都【写真:町田利衣、小西亮、荒川祐史】

中日・立浪新監督も期待する高卒3年目の石川昂はOP戦初安打初本塁打

プロ野球は約1か月間の春季キャンプを打ち上げ、オープン戦がスタートした。開幕に向け1軍の戦力を見極める段階に入ったが、実績のない若手たちはより結果が求められる。ここではOP戦で好スタートを切った“新戦力”を取り上げる。

昨季パ・リーグ王者のオリックスでは、ドラフト4位ルーキー渡部遼人外野手(慶大)が俊足巧打を武器に外野のレギュラー争いに挑んでいる。26日のソフトバンク戦に「2番・左翼」でスタメン出場。初回の第1打席で千賀から右翼線二塁打を放つなど、4打数3安打1打点1盗塁と猛アピールした。

豪快な一発で度肝を抜いたのは、広島のドラフト6位ルーキー末包昇大外野手(大阪ガス)。26日の巨人戦に「4番・右翼」で出場すると、5回の第3打席で左翼フェンスを越え防球ネットに突き刺さる特大2ラン。メジャー挑戦の鈴木誠也の穴を埋めることができるか、注目が集まっている。

昨季6年ぶりの最下位に終わったDeNAでは、即戦力コンビが期待に応えた。26日の日本ハム戦で、ドラフト4位ルーキー三浦銀二投手(法大)が6回から登板して1回無安打無失点。7回には同2位・徳山壮磨投手(早大)が1回1安打無失点と上々の実戦デビューを飾った。

中日では立浪新監督も期待する高卒3年目の大砲候補が躍動。27日の楽天戦に「7番・三塁」でスタメン出場した石川昂弥内野手は、2回の第1打席で左中間へオープン戦初安打初本塁打となる特大の2ラン。5打数2安打4打点と気を吐いた。前日の阪神戦では3打数無安打2三振に終わったが、鬱憤を晴らすかのような豪快アーチを放った。

その他にも、巨人ではドラフト3位ルーキー赤星優志投手(日大)は27日のDeNA戦に先発し、最速150キロの直球とカーブを武器に3回3安打無失点の好投。高卒2年目の中山礼都内野手も快音と好守で存在感を見せている。開幕まで残り1か月、首脳陣が期待を寄せる“新戦力”のアピール合戦にも注目だ。(Full-Count編集部)

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